ホラー小説「憑き歯 密七号の家」はじわじわくる怖さ。お化け屋敷プロデューサーの小説

憑き歯 密七号の家を読みました。
ちょっと違うホラーで面白かったです。
日本的なホラーです。

お化け屋敷プロデューサーが仕掛ける

ホラー小説をよく読んでいます。
今回読んだのは「憑き歯 密七号」です。
タイトルからして怖そうですね。。

タイトルに惹かれたのもありますが「お化け屋敷プロデューサーが仕掛ける」が気になって買ってみました。

500万人以上を動員した話題のお化け屋敷プロデューサーが仕掛ける、最恐長編小説!

恐がらせるポイントを知ってそうで楽しみでした。

新設された郷土史資料館に赴任した笹川は、古い蔵から、子どもの歯が埋め込まれた人形と謎の紙片を見つける。興味を持ち、調べると、この土地には、度々祟られ者が出ているらしい。さらに彼らには必ず「黒い歯」が生えいたと突き止める。その頃、町では小学生が惨殺される事件が起きて……

内容はタイトルからなんとなく予想できますね。

※以下ネタバレあります。

 

少しずつ化け物になる恐怖

憑き歯 密七号の家が怖いと思ったのは、化け物に襲われるのではなく自分が化け物に変わっていく様子です。

化け物は出てくるのですが、流血だったりグロいシーンはほとんどありません。
声が出せなくなった妹が変異していく様子が怖い。
タイトルにあるように「歯」がポイントです。

黒い歯が生えてきて少しずつ自分が変わっていく様子をブログに書いています。
その様子が怖い。。
言葉を話せるようになったのに、自分の意思とは違う言葉が出てしまう。
苦悩と恐怖が表現されていて怖さが増します。。。

最後は切ないけど現実的な感じ

巻き込まれる家族は一般人です。
霊能者とか特別な能力を持っているわけではありませんので、怪異に対抗できるわけでもありません。
本当にこんな怪異が起きたら何もできないでしょうね。

小説だと強い霊能者がやっつけるパターンがあります。
それはそれで楽しいのですが、なんだかなと感じる部分もあります。
憑き歯 密七号の家はそんなことなく、、最後は切ない感じで終わります。

謎を解明してやっつけて終わり、ではない。
そこがいいところでもあります。

噛まれたら感染するっていうのも怖い。
ゾンビものでありがちな噛まれたけど切り落として・・・っていうのも出てきます。
最後の最後で、そういえば噛み付かれた人がいたな・・・と。

昔の怨念が続いていくという話。
「密」の怨念が受け継がれて七号までいくわけですが、七号は理不尽な形でかわいそうでもあります。

日本的なホラーでおすすめです。
未読の方はぜひ。

→ 憑き歯 ~密七号の家~

 

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【編集後記】
昨日は実家から帰ってきました。
疲労感がいっぱい。。
連休は休みすぎてペース乱れました。

【イクメン日記】
甥っ子もマイクラやっていることが判明してさらに熱が高まりました。。
負けないように頑張るとか。。

【一日一新】
とある業種からの依頼

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