小説「スイート・マイホーム」が怖い。黒い家を思い出させる人間の狂気が怖い

小説「スイート・マイホーム」を読みました。
黒い家を思い出させる狂気が怖い。

スイート・マイホーム

小説「スイート・マイホーム」を読みました。

ホラー小説が好きでAmazonでよく買っています。
そのためかAmazonのおすすめででてくるのがホラー小説ばっかり。
その中で気になって買ったのが「スイート・ホーム」です。

長野の冬は長く厳しい。スポーツインストラクターの賢二は、寒がりの妻のため、たった1台のエアコンで家中を暖められる「まほうの家」を購入する。ところが、その家に引っ越した直後から奇妙な現象が起こり始める。我が家を凝視したまま動かない友人の子ども。赤ん坊の瞳に映るおそろしい影。地下室で何かに捕まり泣き叫ぶ娘―。想像を絶する恐怖の連鎖は、賢二の不倫相手など屋外へと波及していき、ついに関係者の一人が怪死を遂げる。ひたひたと迫り来る悪夢が、賢二たち家族の心を蝕んでいく…。第13回小説現代長編新人賞受賞作。

小説現代長編新人賞受賞作とのことで面白そうです。

※以下、ネタバレあります。

 

黒い家を思い出させる狂気

感想は、黒い家を思い出せる恐怖、です。

あと、家を建てるのが怖くなりました。。。

黒い家は貴志祐介のホラー小説。
映画にもなっていてかなり有名なホラーです。
ホラー小説

幽霊ではなく常軌を逸した思考をした人間がかなり恐ろしい作品ですが、、、スイート・ホームも同じような感じ。
ありえない思考をした人間の恐怖を感じることができます。

家を建てたらその住宅メーカーの女性社員が合鍵を使って勝手に家の中で生活していた。

その女性が「理想の家族」を見つけてその家族と一緒に住んでいる気になると。。。
その気になるだけでなく、本当にその家に忍び込んで一緒に住んでいる。。。
理想の家族は夫婦と女の子一人の三人家族だから、もう一人生まれた赤ちゃんを殺そうとしたり夫の不倫相手を殺してしまう。
理想の家族を守るためならなんでもする。

このあたりが黒い家を思い出させますね。

まほうの家

作中にでてくる「まほうの家」も怖い。

暖房器具が見当たらないのにやけに暖かい家。
秘密は地下室があってそこでエアコンを常に稼働させているとか。
暖かい空気が上にいくから家が暖かいと。

本当にこのような家があるのかはわかりませんが、、、。

この家に幽霊がいる・・・と思わせる描写があります。
長い黒い髪を見た、赤ちゃんの瞳にお映っていたと。

それが、エアコンのダクトの中に女性が潜んでいたという話。
これが怖い。
何かダクトの中でずず・・と音がするなと思ったら人がいたと。

最後はここまで書くか

最後のページで「ここまでするか」と感じました。
元凶の女性のことではなく、、、、主人公の妻が恐ろしいことを。

犯人の女性がいなくなり、不倫がバレたけど妻が家に戻ってくるということで一件落着かと思いきや最後の最後に思わず「えっ」と声がでました。

読後感の悪さが残ります。

赤ちゃんの瞳に黒い髪の人影が映っていてそれを恐れていた妻。
それを映さないように・見ないようにするには目を・・・。

ハッピーエンドでないところが良さかもしれません。

気になる方はぜひ読んでみてください。

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【編集後記】
昨日はディズニーランドに。
夕方に急に冷え込んだので早めに帰宅。
寒かったけど楽しめました。

【イクメン日記】
ホーンテッドマンションでは長男の方が怖がっていました。
タワーオブテラーがトラウマになっているようで暗さがダメみたいです。
スモールワールドは意外と楽しんでいました。

【一日一新】
子供たちとディズニーの色々

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