ホラー小説「7人の鬼ごっこ」はミステリー系。ホラーにしては物足りないけど面白い

ホラー小説の「7人の鬼ごっこ」を読みました。
ホラーではなくミステリー系です。

ホラーとしては物足りないけど面白いです。

7人の鬼ごっこ

※ネタバレあります。

 

ホラー小説の「7人の鬼ごっこ」を読みました。
以前にこのブログでも書いたように著者の三津田 信三が最近のお気に入りです。

赫眼、のぞきめ、凶宅など続けて読んでいます。
ホラー小悦のぞきめその流れで「7人の鬼ごっこ」も読んでみました。

面白かったのですが、ホラーではありません。
ホラー要素もあるにはありますが、ミステリー系です。

他の作品と比べるとアッサリしている印象です。

ホラーではない

ジャンルはホラーとなっていますが、ホラーではないですね。
死人の声が聞こえたりするのでホラー要素がまったくないわけではありません。
連続殺人が起こり殺人の描写もあります。

が、ホラーではありません。

連続殺人の様子が完全に「得体の知れない何か」が起こしているもののように書かれています。
最後の最後になって実は・・・みたいな展開。
最後に拍子抜けしてしまう感じ。

一人の自殺志願者が、多量の血痕を残し姿を消した。男は毎日一人ずつ旧友に電話をかけ、相手が出なければ首を吊る「死のゲーム」をしていたらしいのだが……。やがて、彼の幼馴染(おさななじみ)が次々と謎の死を遂(と)げ始める! 仲間の一人だった作家は、事件を追ううち、心の奥に封印された少年時代の忌(い)まわしい記憶へと辿(たど)り着く。錯綜(さくそう)する推理の先に立ち現れる驚愕の真相とは?

最初は怖いです。
自殺を考えた人間が毎日友人に電話して相手が電話に出なければ首を吊る死のゲームをしていたとか。。
自分が当事者になったらと思うと恐ろしい。
自分が電話に出なかったせいで相手が死んだと知ってしまったら・・・。

私は電話嫌いなので知らない番号からだと出ないと思いますので。。。。

その電話がかかってきた人間が次々に死ぬ。
死ぬ前に無言電話があり「だるまさんがころんだ」の童謡が流れる。
いかにも怨霊とかヤバイものが憑りついて殺したように書かれていて怖い。

地元に伝わる怪談的な話も関係しているような描写もあります。
「あの家にはかかわらない方がいい」「妙なものを祀っている」など。
祀っている妙なモノが関係していなくもないけどホントにちょびっとだけ。。

最後の最後に結局は人間の仕業だとわかります。
犯人が二転三転してビックリします。
この人が犯人だったのか、いやこっちか、やっぱりこの人だったの?

最後は急いで終わらせたような印象があってちょっと残念でした。

ホラーではなくミステリーとして読むと楽しめるかと。

→ 7人の鬼ごっこ

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【編集後記】
昨日は税務署にて調査の打ち合わせ。
税務署側も7月の異動前に終わらせたいようで連絡が多くなってきました。
片道1時間半くらい電車に乗ったので読書が捗りました。
たまには長時間乗るのもいいですね。

【イクメン日記】
夏休みの旅行が待ちきれないようでいつ・どこに行くのかしつこく聞いてきます。
かなり想像を膨らませているようで怖いですが。。

【一日一新】
二子玉川 しぶそば

       

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