ホラー小説の「鼻」を読んでみました。
3編収録されていますがどれも面白かったです。
ホラー小説の「鼻」
ホラー小説が好きでちょくちょく読んでいます。
最近読んで面白かったのが「鼻」です。
「鼻」は2008年に出版なので古いのですが日本ホラー小説短編賞を受賞しています。
以前から存在は知っていたのですが「鼻」というタイトルが何となく興味をそそられず放ってきてしまいました。
今回はAmazonのオススメで出てきたのでせっかくだからと思い読んでみました。
3編収録
「鼻」は短編集で3編収録されています。
- 暴落
- 受難
- 鼻
の3編です。
本のタイトルの鼻は3編目の鼻です。
※以下ネタバレあります。
「暴落」が一番好き
3編とも楽しめました。
その中でも一番面白かったのは「暴落」です。
暴落は人間一人一人に株価がついていてその株価により評価が決まる世界です。
株価が高ければ良い会社に入ることができ社会的身分も高いが、
株価が低いと会社をクビになりまともな生活もできなくなる。
犯罪を犯せば株価が暴落、いいことをすると上がる。
なのでみんなこぞって老人に席を譲り犯罪をなくそうとする。
主人公はエリート銀行員で社長令嬢と婚約中であり破談にならないように株価を気にしています。
面白いと思ったのは人間関係も株で決まること。
「親友」を作るにはお互いに株を持ち合う、
「親族」も株を全部売れば親族関係が断ち切れる、
ある人の株を過半数持てば支配できる。。。
主人公もどうしようもない兄の株を全部売却して兄弟関係を断っています。
兄弟が悪さをすれば関連株式として自分の株価も下がってしまいます。
「暴落」は株の世界を上手く表現しています。
インサイダーや風説の流布なんかもでてきます。
上場廃止になることも。
上場廃止になると人間として扱われず・・・。
主人公は最終的に上場廃止となり、再生ファンドによって再上場を目指すと言われるが・・・。
株価が支配する世界。
面白いですが怖いですね。
「受難」は意外な展開に
受難は手錠につながれた状態で目が覚めた男が主人公です。
映画のSAWを思い起こされますね。
3編のうちだと3番目になってしまいますが、これも面白い。
手錠につながれ、誰にも見つけられずにいたのですが入れ替わりで男と女が目の前に現れます。
最初は女が監禁したのかと思いきや、、、。
男と女は関係がなく、、、。
本当に怖いのは女で、、、。
意外な展開で一気に読めます。
「鼻」は二度読み必須
受賞作の「鼻」はもちろん面白い。
ただ最後はみんな「え?」となるはず。
もう一度読み返すはずです。
Amazonの紹介文は、
人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。外科医の「私」は、テングたちを救うべく、違法とされるブタへの転換手術を決意する。一方、自己臭症に悩む刑事の「俺」は、2人の少女の行方不明事件を捜査している。そのさなか、因縁の男と再会することになるが……。
と書いてありますが読み終わってみると意味がわかりません。。。。
最初はテングがどうこうと話が続き、途中から刑事の別の話がでてきて最終的には二つの話が結びつくのですが、、、、普通に一度読んだだけでは意味がわからず終わります。
解説を読んで「そういうことか」と。
まとめ
「暴落」が一番面白かったですね。
株価が支払する世界、怖いですが見てみたい気も。。。
未読の方は是非。
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【編集後記】
昨日は静岡で税務調査立ち会い。
遠方から依頼いただけるのはありがたいですね。
新幹線に乗るのも慣れてきました。
【イクメン日記】
今日は次男は遠足に行くようです。
昨日から楽しみでなかなか眠れずしばらく起きていました。
晴れてよかったです。
【一日一新】
清水駅 タリーズ
静岡駅 沼津魚がし鮨
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