小説「めぐみの家には、小人がいる」が怖い。人が怖い。隙間が怖い。

小説「めぐみの家には、小人がいる」を読みました。
隙間が怖くなります。

滝川さり

 

※ネタばれあります。

 

小説「めぐみの家には、小人がいる」を読みました。
ジャンルはホラーになるかと思います。

著者は滝川さり。
以前にお孵り、おどろしの森を読んだことがありお気に入りの著者です。
お孵りおかえり正直、読後に嫌な感じが残る。
それがホラーとしてはいいのでしょう。

私は好きです。

隙間が怖い

読後に隙間が怖くなります。
「のぞきめ」のような読後感。
ホラー小説のぞきめの画像

「めぐみの家には、小人がいる」はタイトルにあるように小人が出てきます。
その小人が怖い。

机の裏に、絨毯の下に、物陰に。
小さな悪魔は、あなたを狙っている。

内容はいじめられている「めぐみ」の家に小人がいてその小人が・・・。

小人を怒らせるな。穴だらけで死ぬことになるぞ。
群衆恐怖症を持つ小学校教師の美咲は、クラスのいじめに手を焼いていた。ターゲットは、「悪魔の館」に母親と二人で住む転校生のめぐみ。ケアのために始めた交換日記にめぐみが描いたのは、人間に近いけれど無数の小さな目を持つ、グロテスクな小人のイラストだった――。

冒頭からいじめの描写が続き嫌な気分になります。
いじめている主犯格の子供もそうですし、その親も何かと文句をつけてくるモンスターペアレント。
読んでいて本当に嫌になります。

あまりに「嫌なキャラ」を立てすぎているような気がして、途中でなんとなく展開が読めてしまいます。
いじめられている「めぐみ」の家に小人がいる。
その小人で・・・。
めぐみの家には、小人がいる

めぐみは小人と友達になり小人をコントロールしているのか、と思うと人間って怖いなと感じます。

自分の思い通りに人を殺めることができる。
自分の気に入らない人を好きにできてしまう。

本当に恐ろしい。

めぐみだけでなくその親も服従させられているところも地味に怖い。
服従し復讐しようとしているところも恐ろしい。

コントロールできているわけではなく

ただ最後はちょっと意外な展開にも。

・小人をコントロールできているわけではないこと
・小人が人の肉の味を覚えてしまったこと

この2つがわかり・・・・・。
最後は恐ろしい展開に。

オカルトホラーなのかわかりませんが、怖いのは間違いありません。

未読の方はぜひ。

→ めぐみの家には、小人がいる

 

【編集後記】
昨日はオフ。
自分へのクリスマスプレゼントとして本を何冊か買いました。
早速「めぐみの家には、小人がいる」を読了。
まだ数冊残っているので楽しみです。

【イクメン日記】
スマッシュブラザーズをやってかなり興奮していました。
対戦ゲームの楽しさがわかってきたようですね。
私も負けないように頑張ろうかなと。

【一日一新】
新しい櫛