小説「火のないところに煙は」楽しめたけど不完全燃焼な感じもある

小説「火のないところに煙は」を読みました。
前半の期待感からすると最後はもうちょっとインパクトあるとよかったかなと。

でも楽しめました。

芦沢央

最近気になっている作家のひとりが芦沢央です。
「ゆるされようとは思いません」「バックステージ」を読んで面白かったからです。
他にも読んでみたいなと思えます。
芦沢央の本

今回読んでみたのは「火のないところに煙は」です。

以前に書店で見かけて存在は知っていたのですがそのときはそのままスルーしてしまいました。
最近になってAmazonのおすすめで出てきたのをキッカケに読んでみることにしました。

煽りがすごい

内容の前に煽りがすごすぎてちょっと引いてしまう気がします。

この恐怖、一生モノ。
2019年本屋大賞ノミネート!
静岡書店大賞受賞!
山本周五郎賞ノミネート!
週刊文春ミステリーベスト10国内部門第5位!
このミステリーがすごい!国内編第10位!
ミステリが読みたい!国内篇第7位!
ミステリ×実話怪談の奇跡的融合で絶賛を浴びた注目作がついに文庫化。

実際、読んでみたら楽しめたのでよかったですけど最初にハードルを上げすぎているような気がします。

とんでもないことが起こりそうだけど

前半を読んでみるとこれからとんでもないことが起こりそうな気配があります。

得体のしれない占い師が一体なんなのか。
どんなヤバいものなのか。
冒頭の事件がこれからどんな展開になっていくのか。

非常に期待が持てる内容でした。

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。忘れたいと封印し続けていた痛ましい喪失は、まさにその土地で起こったのだ。私は迷いながらも、真実を知るために過去の体験を執筆するが……。謎と恐怖が絡み合い、驚愕の結末を更新しながら、直視できない真相へと疾走する。読み終えたとき、怪異はもはや、他人事ではない――。

でも、読み終わってみると「結局何だったんだろう」と不完全燃焼な感じ。

本題はどうなったの?
怪しい占い師は?

レビューにもあるように「世にも奇妙な物語」を感じさせる内容でした。
好きな方にはハマるでしょう。
本格的なホラーを求める人には物足りないと感じてしまうかもしれませんね。

私は不完全燃焼な感じはありましたけど楽しめました。

グロさはないですし変な化け物がでてくるような話でもないです。
オカルト的な感じはありますけど読みやすさはあります。

ホラー小説に慣れていない人にはいいかなと感じます。

未読の方はぜひ。

→ 火のないところに煙は

 

【編集後記】
PENNY LANEのパンを買ってみました。
ずっと前にみかけて行列していたので諦めたことがあったのですが
近所にお店ができていました。
カレーパンが美味しくて子供たちもよく食べていました。

【イクメン日記】
次男はトイレを我慢してしまって家でしかしません。
聞いても大丈夫としか言わないのですが帰宅するとトイレに駆け込むことが多く。
本当に我慢できないときだけしか外でしないのでちょっと心配です。

【一日一新】
PENNY LANE