小説「よって件のごとし」を読みました。
江戸怪談とあって苦手意識がありましたが楽しめました。
江戸怪談
私はホラー小説や怪談が好きです。
小説も好きですし映画も好きです。
AmazonプライムビデオやYouTubeでも怪談を聞きながら仕事をしていることもあります。
怪談といえば稲川淳二しか知りませんでしたが、いまではたくさんの怪談師がいることに驚きました。
お気に入りの怪談師も何人かできました。
怪談も好きなのですが、江戸怪談は避けていたところがあります。
何となく時代小説的な感じがして苦手、と思っていたのです。
以前に「影武者徳川家康」が非常に面白く一気読みしたのですけどそれ以外はなかなか。
今回読んだ「よって件のごとし」も江戸怪談とあったので最初は避けていました。
が、書店でみかけた「念願のゾンビものを書くことができました!」に惹かれて購入。
件(くだん)と聞くと牛の姿をしたものを連想してしまいますね。
読みにくさはなく一気読み
「よって件のごとし」は江戸怪談とあるようにその時代の話。
シリーズものでもう8作目のようですね。
なぜ今まで知らなかったのかと後悔です。
百物語として進められるのがいい。
老人が語る、村を襲う「ひとでなし」の恐怖とは――三島屋シリーズ第八弾!
江戸は神田三島町にある袋物屋の三島屋は、風変わりな百物語をしていることで知られている。
語り手一人に聞き手も一人、話はけっして外には漏らさず、「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」これが三島屋の変わり百物語の趣向である。
百物語とありますけど収録されている話は3本。
- 賽子と虻 (虻の神様のおぞましい呪い)
- 土鍋女房 (神様と人間の三角関係)
- よって件のごとし (死者が蘇る村)
どの話も読みやすく面白い。
それでいて内容がまったく違う。
神様やゾンビが出てくる。
賽子と虻は神様の話。
ホラー小説はたくさん読んでいますけどあまりない展開で楽しめました。
神様がギャンブルを・・。
個人的には、表題の「よって件のごとし」が一番好きです。
ゾンビものです。
映画ではゾンビものはよくみますけど小説ではあまり読んだことがありません。
従姉妹のおちかから聞き手を受け継いだ三島屋の「小旦那」こと富次郎は、おちかの出産を控える中で障りがあってはならないと、しばらく百物語をお休みすることに決める。
休止前の最後の語り手は、商人風の老人と目の見えない彼の妻だった。老人はかつて暮らした村でおきた「ひとでなし」にまつわる顛末を語りだす――。
ゾンビを「ひとでなし」と表現。
ホラーアクション的な感じですね。
有名なゾンビゲームみたいな・・・。
宮部みゆきは火車の印象が強くありました。
三島屋変調百物語はまた違った楽しさがありますね。
今まで知らなかったことを後悔したくらい楽しめました。
作品を全部読んでみようと思って「おそろし 三島屋変調百物語事始 」を購入。
未読のかたは是非。
【編集後記】
昨日はオフ。
いつも午前中に行っているテニスを夕方に。
夕方だとちょっと怠い感じがします。
インドアなのですがボールが見にくいような・・・。
年齢のせいかも。
【イクメン日記】
長男はもうお子様メニューでは足りません。
小学生まで、となっているところが多いのですけど。
逆に次男は幼児くらいしか食べません。
【一日一新】
夕方にテニス