小説「殺人鬼にまつわる備忘録」が面白い。記憶がもたない者と記憶を改ざんできる者

小説「殺人鬼にまつわる備忘録」を読みました。
設定が複雑ですけど楽しめました。

記憶が無くなる

小説「殺人鬼にまつわる備忘録」を読みました。
続きが気になって一気読みしました。

ちょっと変わった内容です。

まず主人公が病気。
記憶が数十分しかもたないのです。

さらには記憶を改ざんできる超能力者がでてきます。
そして様々な悪事を・・。

記憶が無くなってしまう病気の主人公。
記憶を改ざんできる超能力者。

この二人の闘いです。
ちょっと考えただけでも楽しめそうですよね。

見覚えのない部屋で目覚めた田村二吉。目の前に置かれたノートには、「記憶が数十分しかもたない」「今、自分は殺人鬼と戦っている」と記されていた。近所の老人や元恋人を名乗る女性が現れるも、信じられるのはノートだけ。過去の自分からの助言を手掛かりに、記憶がもたない男は殺人鬼を捕まえられるのか。

記憶が無くなる生活なんてとても想像できません。
その都度、ノートを読み返しそれで現状を認識する。

毎回毎回、そんなことを繰り返すなんて・・・すごいですね。

しかも読み返すノートに「自分は殺人鬼と戦っている」なんて書いてあったら。

無敵の超能力者を追い詰める

記憶を改ざんできる超能力者を徐々に追い詰めていく様子はさすがです。
記憶が無くなる病気がありながらこんなことが本当にできるのか?と疑問に思うところもあります。

記憶を改ざんできるなんて無敵ですよね。

犯行現場を見られてもその目撃者の記憶を改ざんしてしまえばいいのですから。
そんな超能力者をどうやって追い詰めるのか。
記憶があてにならないなら証拠を突き付けるしかないですよね。
そこで動画を撮ると。

でも、簡単だと思われることでも記憶を消失してしまう人にとってはかなり難しいのだなと。

記憶を消失してしまいながら殺人鬼と戦う様子は一気読みしてしまいます。

ただわからないのがラスト。

衝撃のラストに二度騙されるミステリー

衝撃のラストに二度騙されるとありますが、一体なんのことなのか?

調べてみるとどうやら「記憶を無くす」のは同じ著者で他にも作品があるようです。
そちらの作品を読まないとわからないのかも。

ラストはちょっとわからなかったですけど十分楽しめました。

未読の方はぜひ。

→ 殺人鬼にまつわる備忘録

 

【編集後記】
天体望遠鏡を組み立ててみました。
苦戦しましたけど動画をみながらなんとか。
月を見てみたら思ったよりもよく見えて感動です。

【イクメン日記】
昨日は次男だけ望遠鏡で月を。
初めて見る月の表面に驚いていたようです。
うさぎは見えなかったと。

【一日一新】
天体望遠鏡で月を観測