ホラー小説「夜波の鳴く夏」を読みました。
見ると不幸になる絵が面白いです。
夜波の鳴く夏
Amazonで見かけて買った「夜波の鳴く夏」最初はあまりそそられずしばらく読んでいませんでした。
kindleのライブラリを整理していて未読に気付き読んでみたのですが、意外と面白かったです。
主人公が妖怪という変わった小説です。
「ぬっぺほふ」という妖怪です。
調べてみると肉の塊のような妖怪。
その妖怪が人間と一緒に共存している話です。
妖怪目線で話が進んでいくのでなんとも不思議な感じです。
妖怪が人間に飼われている世界観も不思議。
ぬっぺほふに顔を舐められると肌がきれいになるから舐められたい女性が多いとか。
ただ舐められすぎると「人間飴」になり思考能力が・・・・。
読み始めは「何か違うかも」と感じて読むのを辞めようかとも思ったのですが読み進めていくうちに面白くなっていきます。
グロいシーンもありますがおススメです。
やってることはひどいのに憎めない
主人公の妖怪はやっていることは本当にひどい。
本当にひどいのですが、なぜか憎めない。
そんなキャラです。
見ると不幸になる絵も恐ろしい。
タイトルになっている「夜波」の絵を見ると不幸になる。
その絵を使って主人公の妖怪がよからぬことを考えるわけですが、、、。
大正の世、名無しのぬっぺほふことおいらは財閥家の令嬢コバト姫に飼われ、純愛を捧げていた。だが、コバトが義理の兄・秋信と関係を持っていることを知ってしまい、おいらは観る人を不幸にする絵「夜波」を使って秋信を抹殺しようと決める。夜波の画家ナルセ紳互を妖怪たちが集う無得市に引き込み、ようやく絵を手に入れるが、なぜか想定外の人物にも渡ってしまい……。若き鬼才が奔放な想像力で描く衝撃×禁断の妖奇譚!
見ると不幸になる絵「夜波」が自分の飼い主である主人の手に渡ってしまって・・・。
最終的には当初の思惑通り飼い主と平穏な日々を過ごせそうでめでたしめでたし、、となるかと思いきや本当に最後の最後の1行が恐ろしい。
独特の世界観、夜市を思い出させるような展開もあり楽しめます。
最初はとっつきにくいなと感じましたが結局最後まで一気読み。
おすすめです。
→ 夜波の鳴く夏
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