小説「お前たちの中に鬼がいる」途中から面白くなり一気読み

小説の「お前たちの中に鬼がいる」を読みました。
一気読みでした。

設定モノの「お前たちの中に鬼がいる」

 

※ネタバレあります。

 

少し前に読んだ「8番目のマリア」は密室に閉じ込められてゲーム感覚で一人ずつ死んでいくような設定でした。
8番目のマリアの画像今回読んだ「お前たちの中に鬼がいる」も設定がある小説です。

【あらすじ】
高校教師、須永彰は薄暗い地下室で目覚めた。
記憶も曖昧で何もわからない。
そこで彼は、奇妙なメッセージを見つける。

『お前たちの中に鬼がいる……』。
地下には他に五つの部屋があり、中には鎖で繋がれた五人の女性がいた。

目を覚ましたら地下室で鎖につながれている状況。
これも8番目のマリアと似ています。
目を覚ましたら知らない場所に監禁されている。

テレビゲームがでてくるので「クリムゾンの迷宮」に似ている部分もありますがそこまで壮大な話でもありません。

さらにここでは、常識では考えられない不可解な現象が次々に起こるのだ。

「リセット」が何度もでてくるのでファミコンを思い出します。
お前たちの中に鬼がいるの中ででてくるリセットはファミコンのリセットと同じで最初の状態に戻ることです。
リセットは1時間ことに起こる。

鍵を持っているのは一人。
鍵を使って鎖を外してもリセットが起こるとまた手錠につながれている。

高校二年生、優等生タイプの「小坂彩」
高校三年生、従順な性格の「仲原瑠夏」
26歳、無職で教師嫌いの「浅倉加奈子」
わけ知り顔の女子中学生でいたずら好きの「桜庭マリ」
そして突然襲いかかってくる、謎の女。

途中から一気読み

設定モノなので仕方ないのですが、最初は状況説明や登場人物の背景の説明が長くちょっと退屈です。
必要な情報だとは思うのですが、読後に考えてみるともうちょっとページ数を削ってもよかったのかなと感じます。

6人の登場人物がそれぞれクセがあり、やり取りが面白い。
ただ、それぞれの人物の背景がちょっと雑なような感じがしました。
主人公がちょっと暴力的な感じなので気になりましたが、最後まで読むとそんなこともなく。。。

タイトルの「お前たちの中に鬼がいる」がまさにそのままで6人の中に鬼がいる・・・と思いこんでのやり取りも面白い。
6人で殺し合いが始まるのかと思いきやそんなこともなく。
結局、鬼はそういう意味ではなくて・・・。

最後はホラーって感じではなくいい話でした。
ちょっと切なかったです。。。

この小説はセルフパブリッシングで出版されたようですね。
なかなか面白かったので未読の方は是非。

→ お前たちの中に鬼がいる

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【編集後記】
昨日は税務調査の立ち会い。
二人来た調査官が二人とも知っている人でした。
やりやすいようでそうでもなく。。。

【イクメン日記】
聖闘士星矢を見せたら興味なく。。。
まだクレヨンしんちゃんの方がいいみたいです。
子供と北斗の拳を語れるようになりたいですね。

【一日一新】
谷塚駅 マクドナルド、珍来

       

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