「営繕かるかや怪異譚 その参」読了。ホラー色は強くないけどほのかに怖い

「営繕かるかや怪異譚 その参」を読みました。

すごく怖いわけではないですがホラーとして面白いです。

小野不由美

小野不由美のファンです。
好きになったキッカケは「屍鬼」です。
屍鬼初めて読み終わるのがもったいないと思えた小説でした。

残穢は今でも印象に残っており私の中ではホラー小説といえば残穢を思い出すほどです。
奇談百景もよかったですね。
こちらは映画もよかった。

営繕かるかや怪異譚

お気に入りの一つが営繕かるかや怪異譚です。
2冊読んだことがあります。
営繕かるかや小野不由美

今回は「その参」です。
以前読んだ2冊がよかったのですぐに買いました。
営繕かるかや怪異譚

正直、ホラーとして考えるとそんなに怖くはありません。
ハッキリとした化け物が出てきたりすることもありませんし、グロさもありません。

建物に起こる怪異はホラーではよくあること。
それなのにじんわりとした怖さを感じます。

建物で起こる怪異を解くため、営繕屋は死者に思いを巡らせる。

怖ろしくも美しい。哀しくも愛おしい――。これぞ怪談文芸の最高峰!
建物にまつわる怪現象を解決するため、営繕屋・尾端は死者に想いを巡らせ、家屋に宿る気持ちを鮮やかに掬いあげる。
恐怖と郷愁を精緻に描いた至極のエンターテインメント。全6編を収録。

個人的に一番印象に残ったというか怖いと思ったのは「火焔」です。

イビリに耐えて長年介護してきた順子には、死後も姑の罵詈雑言が聞こえる。幻聴だと思っても、姑の携帯番号から着信を受け、誰もいない家の階段で肩をつかまれ……。

これは本当にありそう。
死後もずっと苦しめられるというのは本当に恐ろしい話です。

どの話も事故物件のような話です。
単純に除霊したり引っ越すだけが解決ではないところが営繕かるかや怪異譚のいいところですね。

残穢はゾクゾクっとしましたが、営繕かるかや怪異譚は短編集でホラーもそれほど強くありません。
読みやすいので未読の方はぜひ。

→ 営繕かるかや怪異譚 その参

 

【編集後記】
昨日はインボイス関係を中心に。
少し発信のやり方を変えようかなと検討中。
減らすことは考えてないです。今でも少ないので・・。

【イクメン日記】
銭天堂にハマっています。
ちょっと長めの文章ですけど面白いらしく集中して読んでいます。
二人で同じ本を取り合うことも・・。

【一日一新】
市役所 とある申請