小説「夜行堂奇譚 弐」を読みました。
マイルドなホラーで楽しめました。
夜行堂奇譚 弐
小説「夜行堂奇譚」を読みました。
ジャンルはホラーになるかと思いますけど、がっつりなホラーではないです。
私はがっつりなホラーの方が好きなのでどうかなぁと思って読み始めたのですが、楽しめました。
かなりのボリュームで読み終わるまでしばらくかかるかなと思っていたのですが一気読みしてしまいました。
短編集のような感じなので読みやすいです。短編集のような感じではありますが、一話一話で完結しているようでそうでもなく。
基本的な登場人物は変わらないのでどこから読んでも楽しめます。
怪異譚
長編ではないのですが、それぞれの話が続いているような感じもあって楽しめます。
読んでいて小野不由美の鬼談百景を思い出しました。
鬼談百景は一話完結ですが、ホラーの度合いは似ているかぁと。
同じ小野不由美の営繕かるかや怪異譚とも似ているかも。
思いっきりがっつりなホラーではなくマイルド系。
ホラーが苦手な人でもまったく問題なく楽しめますね。ただ一部でちょっとだけグロい表現もあります。
夜行堂はモノと人を引き合わせる骨董屋というのがいいですね。
人と怪異を繋ぐ骨董蒐集家、女の貌が変わる人骨壺、淡水が溢れ続ける謎の石、自死を誘う皮表紙の本…
隻腕の見鬼・千早とオカルト嫌いな県庁生安課・大野木が、日常を脅かす怪異に挑む。
主人公と言える一人の隻腕の千早が良いキャラです。
人がいいというのではなく味があるというか。
ものすごく強い霊能者で悪霊を何でも退治できるというわけでもなく。
ただ不思議な力を持つことになった経緯などがちょっとわかりにくかったかなぁと。
わかりにくいといえば、表現も普段みかけないような言葉が出て来るのでちょっと戸惑いました。
私が面白いと思った話は「自死を誘う皮表紙の本」です。
呪いの話ですね。
人を呪わば穴二つ、の話。
一番ホラー色が強かったのは「装飾された女の顔が変わる人骨壺」でした。
この話だけで長編にしてくれたら楽しめそうだなぁと。
一つ一つの話に特徴があり気づくと引き込まれています。
今回読んだのは「弐」だったので壱にあたるものも買います。
ぜひシリーズとして続けて欲しい。
それにしても、ネットで活躍している作家さんが増えてきたのでしょうかね。
夜行堂奇譚だけでなく変な家の著者もWEBで発信されていたようですし。
面白い作家さんがでてくるのは嬉しいものです。
→ 夜行堂奇譚 弐
【編集後記】
昨日はテニス、子供の用事が終わった後に
図書館や近くをブラっと。
ホットサンドの本を借りて研究します。
【イクメン日記】
ホットサンドが美味しかったようでまた食べたいと。
好評でよかった。
色々作ってみます。
【一日一新】
コメダ珈琲 たっぷりサイズ