小説「ばくうどの悪夢」を読みました。
待望の比嘉姉妹シリーズです。
比嘉姉妹
※ネタバレあります。
小説「ばくうどの悪夢」を読みました。
比嘉姉妹シリーズです。
比嘉姉妹シリーズはすべて読んでいます。
一番最初に読んだのは「ぼぎわんが、来る」です。
ずうのめ人形、などらきの首、ししりばの家、ぜんしゅの跫とすべて読んだのですけど、
一番最初に読んだからかもしれませんが、ぼぎわんが、来るが一番印象に残っています。
とても強い力を持つ霊能力者というだけで大好物です。
しかも姉妹で。
そんな比嘉姉妹シリーズの最新刊である「ばくうどの悪夢」を読みました。
夢か現実か
帯に「眠れば、あなたは死ぬ」とあります。
寝ると襲われる、と聞いてイメージするのはエルム街の悪夢です。
小説の中でもエルム街の悪夢が出てきます。
起きていれば安全、眠らなければいいのですがそうもいきません。
「眠れば、死ぬ」
東京から父の地元に引っ越してきて以来、悪夢に悩まされていた「僕」は、現実でもお腹に痣ができていることに気づく。
僕だけでなく、父親の友人の子供たちもみな現実に干渉する悪夢に苦しめられていた。
やがて、そのうちひとりが謎の死を遂げる。
映画だとまた違うのかもしれませんが、小説だといまの状況が夢なのか現実なのかわからないところもあります。
それがまた怖い。
夢に殺されたのか。次に死ぬのは誰か。なぜ、悪夢を見るのか。
理由を探る中でオカルトライターの野崎と真琴からお守りをもらい、僕らの苦悩はいったん静まったかのように思われた。
しかし、今度は不気味な黒ずくめの女に襲われる悪夢を見るようになる。 「比嘉琴子」と名乗るその女は、夢の中で僕を殺そうとしてきて──。
比嘉琴子が殺そうとしてくる・・・比嘉姉妹シリーズを読んでいる人ならそんなことはないだろうと思うのですが、本書を読んでいると本当に殺そうとしてくる。
現実?夢?
冒頭の凄惨な事件は現実。
その後の章は驚く結末となりますが、読み進めるとある人物の夢だと気づけます。
最初の章に登場人物の紹介があるのですが、読み進めると違う章の最初に「現実の」登場人物の紹介があります。
ここで「え?さっきの登場人物紹介は現実じゃない?」と。
ある意味幸せ?
夢に殺されるのはエルム街の悪夢と同じ。
ただエルム街の悪夢と違うのは、自分にとって幸せな夢をみることができること。比嘉琴子がばくうどを調べていたのも幸せな夢のため。
幸せな夢をみながら死ぬ。
眠れば死ぬのは怖いのですけど、幸せな夢を見ることができるのはある意味ではいいことなのかもしれません。
そう思ってしまうところが怖さでもありますね。
とにかく、続きがあるだろうと思わせるラストだったので続編が楽しみです。
未読の方はぜひ。
→ ばくうどの悪夢
【編集後記】
昨日は確定申告の相談。
その後は申告書作成。
カフェに行こうと思ったのですが寒くて断念。
【イクメン日記】
長男はまだ宿題に苦戦しています。
3学期になって増えたようで時間がかかっていますね。
PCの課題が多いみたい。
【一日一新】
とある積み立て設定変更