またお気に入りの小説を見つけました。
「贋物霊媒師 櫛備十三のうろんな除霊譚」です。
阿泉 来堂
阿泉 来堂の小説が好きです。
ホラー小説の作家さんですべての小説を読みました。
ナキメサマ、ぬばたまの黒女、忌木のマジナイ。
つい先日は邪宗館の惨劇も読み終わりました。
こちらも楽しめたので後日に感想を書こうと思っています。
ホラー小説の怖さにも色々あります。
化け物が怖い、理不尽が怖い、人が怖いなどなど。
人が怖いケースが本当に怖い。
阿泉来堂のホラーは人が怖いのではなくすべて怪異がでてきます。
幽霊、怨念のようなものですね。
化け物が出て来るものは一歩間違えると白けてしまうというか、怖さがなくなってしまうのですけど・・・ずっと怖い。
贋物霊媒師 櫛備十三のうろんな除霊譚
今回読んだのは「贋物霊媒師 櫛備十三のうろんな除霊譚」です。
怪異が出て来るのは同じですけど他の小説とは少し違っています。
今世紀最強の霊媒師がでてきますけど実はインチキであると。
霊が見えるだけで除霊などできず、うまく立ち回って過ごすキャラ。
“今世紀最強の霊媒師”と謳われ、「浮遊霊、地縛霊問わず、あらゆる霊障、祟りに対処し、速やかに解決する」と豪語する霊媒師・櫛備十三には、実は肝心の霊を“祓う”力がない。今日も助手の美幸に叱られながら、持ち前の洞察力とハッタリを駆使して、心霊現象の問題解決に奔走するが、事態は毎回思わぬ方向に転んでいき――。記憶を失くしたサラリーマンの霊、マンションの一室に取りついた十七歳の少女の霊……インチキ霊媒師が明らかにする、霊たちの秘密とは?
強い霊能者が出てきて悪霊を倒すといった展開ではありません。
4つの話がありどれもが面白い。
どの話も「えっ!そうだったの」と思わされる展開です。
後味が悪かったのはマンションに憑りついた少女?の霊。
最初から何となく怪しさは感じつつも最後に「やられた」感じです。
まさかそう来るとは。
一番ビックリしたのは最後の話。
助手の美幸が実は・・・・。
それまでの話をよくよく読み返してみると確かにそうなのかと気づきます。
主人公の贋物霊媒師 櫛備十三が胡散臭さはありつつも優しさや人の好さも感じられます。
しっかりとホラーは残しつつ怖すぎず人情もあり。
好きな作品になりました。
贋物霊媒師 櫛備十三 はシリーズとして続けてくれたらいいなと。
【編集後記】
昨日は税務調査対応。
その後は申告書作成を中心に。
iPhoneを買おうかと傾いていたところでGoogleブラックフライデーの情報が。
迷います。。。
【イクメン日記】
なぜか短縮授業が続いて早く帰ってくる日が多いです。
子供たちは楽しみにしていますけど・・・。
【一日一新】
スタバ カフェアメリカーノ