小説「残酷依存症」を読みました。
犯人に同意してしまう珍しい感覚です。
残酷依存症
小説「残酷依存症」を読みました。
タイトルからして不気味な感じでホラー的な要素を感じます。
読んでみましたけどホラーではないですね。
確かに残酷なシーンもありますけども、ホラーというほどでもないです。
違う意味で残酷、酷いと感じることはありますが。
サークル仲間の三人が何者かに監禁される。犯人は彼らの友情を試すかのような指令を次々と下す。互いの家族構成を話せ、爪を剝がせ、目を潰せ。要求は次第にエスカレートし、リーダー格の航平、金持ちでイケメンの匠、お調子者の渉太の関係性に変化が起きる。さらに葬ったはずの罪が暴かれていき……。殺るか殺られるかのデスゲームが今始まる。
殺るか殺られるかのデスゲーム、とありますけどそんな感じでもないかなと。
いきなり拉致され拷問を受けそうな気配は確かにめちゃくちゃ怖いですけど・・・。
犯人に同意してしまう
拉致され拷問されるのでは?と思わせるシーンは本当に怖い。
人気がない建物、周りにも人が来ないところでの拉致。
助けが来る気配もなく、スマホを取り上げられSNSを乗っ取り無事であるかのような投稿をされる。
途中までは絶望感がすごく犯人に恐怖を感じました。
ですが、途中から雲行きが怪しくなってきます。
なぜ拉致されたのかが明らかになってくるにつれて段々と恐怖が薄れていき・・・しまいには犯人に同意するようにもなります。
正直、もっとひどいことをしても、と思ってしまいました。
最終的には拉致された人間はすべて酷い結末を迎えます。
もっと結末を細かく描写してくれたらよかったかも、と。
操る系
同じ著者の「殺人依存症」を先に読んでいた方が楽しめたようですね。
私は順序が逆になってしまいました。
犯人を裏で支配している本当の犯人。
人を操る操作系。
嗤う淑女やカエル男を思い出してしまいました。
自分は手を汚さず人を操って犯罪を犯す。
本当に頭がいいけど恐ろしい。
それにしても「残酷依存症」は本当に嫌な話がでてきます。
犯人の気持ちもわかりますし。
未読の方はぜひ。
→ 残酷依存症
【編集後記】
昨日は個別相談。
今までに何度かご相談いただいている方です。
ご相談いただけるのは嬉しいですね。
pixel6aが気になって色々と調べたりも。
【イクメン日記】
今年からドリルをノートに書くようになったようで苦戦しています。
ノートに書いた方が繰り返しできるのでいいと思いますけど子供たちは大変そう。
【一日一新】
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