小説「ハラサキ」を読みました。
ミステリ感ありますけど最後はホラーでした。
ハラサキ
第24回日本ホラー小説大賞読者賞受賞作の「ハラサキ」を読みました。
ホラー大賞とあるので当然ながらホラー小説なのですけれど途中まではホラー感があまりなく、ミステリ寄りかなと感じました。
田舎の都市伝説というよくある話です。
幼少の記憶がなくその記憶を取り戻すと大変な目に、というのもよくある話。
百崎日向には幼少期の記憶がほとんどない。覚えているのは夕陽に照らされる雪景色だけだった。結婚が決まり、腹裂きの都市伝説が残る、故郷の竹之山温泉に向かう電車の中で日向は気を失う。目覚めるとそこは異世界の竹之山駅だった。女性の死体、襲いかかる黒い影、繰り返される残酷な悪夢。失った記憶を取り戻したとき、真の恐怖が日向を襲う―。戦慄のノンストップホラー
ホラー小説にはよくある設定かなと感じるのですけど途中まではホラーをあまり感じませんでした。
異世界に迷い込んで出れない。
得たいのしれないものが襲ってくる。
なぜ出れないのか、どうすれば出れるのか、襲ってくるのは誰か。
過去の記憶がないのはなぜか?
日向は駅のホームで親友だったと語る相原沙耶子と出会う。突然、電車内を暗闇が覆い、日向は気を失う。目覚めるといつの間にか夜の竹之山駅にいた。人がまったくいない、明らかに異世界の竹之山駅の外には雪が積もり始めた女性の死体があり、その手には謎の手紙が握られており、竹之山温泉へ向かうよう書かれていた。襲いかかってくる黒い影から逃げながら、この出られない世界からなんとか脱出しようと温泉街をさまよう。
記憶がないことの印象が大きくホラーはあまり感じられませんでした。
悪気はないのかもしれないけど
主人公に対しては自業自得の印象があります。
過去に自分がしたことに対しての報い。
悪気がないのかもしれないけど、主人公の行いのせいで傷ついた人がいる。
やった方は忘れるけどやられた方がいつまでも覚えている。
このようなことってよくあるのでしょうね。
私も知らず知らず同じようなことをしているかもしれません。
決して悪意をもってやったわけではないのに。
本当に怖いのはこの点なのかなぁと読後に感じました。
最後に許してくれるのかなと思いきや最後の最後は完全なホラーで締めくくったのはよかったかなと。
→ ハラサキ
【編集後記】
糖質が気になりだすと外食が困りますね。
ランチセットとかでご飯がついているモノが多く・・・。
ブッフェはいいのですけど高いですし。
【イクメン日記】
次男の方が良く笑います。
幼いからかもしれませんけど声をだして周りを巻き込む笑い。
長男はそこまで爆笑しません。
周りの目が気になるのかも。
【一日一新】
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