小説「ワルツを踊ろう」読了。タイトルから予想つかない展開

小説「ワルツを踊ろう」を読みました。
意外な展開で驚きましたが楽しめました。

ワルツを踊ろう

小説「ワルツを踊ろう」を読みました。

少し前に読んだ「護られなかった者たちへ」で中山七里が気になるようになり続けて作品を読んでいます。
嗤う淑女シリーズはよかったですね。
嗤う淑女

どんでん返しが多いので毎回構えて読んでしまうのですけどそれでも驚かされます。

今回読んだのは「ワルツを踊ろう」です。
「もういちどベートーヴェン」のように音楽関係の本かなと思いましたが・・・。

タイトルから予想できない

音楽関係の本か、と思って読み進めました。
主人公が音楽を目覚ましにしていたりするので音楽がどうかかわってくるのかな?と。

でも、全く違いました。

20年ぶりに帰郷した了衛を迎えたのは、閉鎖的な村人たちの好奇の目だった。
愛するワルツの名曲〈美しく青きドナウ〉を通じ、荒廃した村を立て直そうとするが……。
雄大な調べがもたらすのは、天啓か、厄災か⁉

久しぶりに帰郷した田舎の話。
それも閉鎖的な村。

ホラーにあるような展開ですね。

村人たちと溶け込もうと頑張るが空回り。

金も仕事も住処も失った“元エリート”溝端了衛が帰った故郷は、7世帯9人の限界集落に成り果てていた。
携帯の電波は圏外。住民は曲者ぞろい。地域に溶け込もうと奮闘する了衛の身辺で、不審な出来事が起こりはじめ……。

それどころか野菜の販売で村人たちから恨まれる事態に・・・。

村八分状態。

実際にこのようなことがあるんだろうなと読んでいて怖くなりました。

誰も訪問者がいないホームページにひたすら愚痴を書いているところも怖い。
閲覧者が0だとしてもネットに残るものですしね。

結末もひどい。
村八分にされ、飼っていた唯一心を許せる存在だった犬も殺され一線を越えてしまう。
ここまでは予想できましたけど、その先はどんでん返し。

主人公以外にも以前から村八分にされている者がいて・・・。
同じ境遇のもの同士で仲間だと思わせておいて実は主人公を操り村八分にした村人たちに復讐するという。

 

村八分の怖さ。
村社会の怖さを感じることができました。
まさか自分の預金通帳に残高まで筒抜けになってしまうなんて・・・。

ホラー小説ではよく閉鎖された村がでてきますけど、それとは違った怖さがあります。

未読の方はぜひ。

→ ワルツを踊ろう

 

【編集後記】
雪の予報だったので早めに用事を済ましその後は確定申告中心に。
長男の算数の問題を一緒にやっています。
なかなか難しい・・・。
けど楽しいですね。もう少し続けてみます。

【イクメン日記】
子供たちは雪を楽しみにしていました。
思ったほどつもっていなくて残念がっていましたが・・。

【一日一新】
長男の算数の問題