ホラー小説の「森が呼ぶ」を読みました。
虫が怖い。おぞましい。
手記が怖い。
森が呼ぶ
※ ネタバレあります。
ホラー小説の「森が呼ぶ」を読みました。
最恐小説大賞を受賞したそうです。
◎最恐小説大賞とは
小説投稿サイト〈エブリスタ〉と竹書房がノールール、ノータブーで募るホラー小説コンテスト。
ジャンル不問、純粋にいちばん怖い作品を大賞とします。
ジャンル不問でいちばん怖い作品だということで期待して読みました。
読後の感想は・・・おぞましいです。
もし映像だったら放送禁止レベルでしょう。
小説だと想像できてしまうから余計に怖い。
田舎・宗教
設定は田舎。
森奉教という宗教もある。
ホラー小説にありがちな設定ですね。
閉ざされた村の中、そこで怪しい宗教が原因で起こる恐怖。
「森が呼ぶ」もまさにそんな感じです。
以前読んだ「ナキメサマ」や「お孵り」を思い出します。
閉ざされた村と宗教はホラー小説ではよくでてきますね。
似たような設定ではありますが、内容は違います。
森奉教という土着の宗教が根づく山村、犬啼村。
村の神事を司る狗神家の次女・阿字蓮華は、死んだ姉に代わり急遽村に戻って家督を継ぐ。
大学院での研究も半ばに窮屈な村に囚われて生きることになった親友の身を案じ、
手記の綴り手である「私」はお盆休みの間、フィールドワークを兼ね犬啼村を訪れる。
おりしも村は二十年に一度の大祭前夜。
祭りの取材にきていた大学准教授・鵜飼とともに奉森教の歴史を調べるうち、「私」は村に隠された恐ろしい秘密を知ってしまう……。
親友が村に帰郷し、しばらくして来てほしいと呼ばれる。
その親友が村の中心的な役割でもあり。
阿字家の担うその役割は、全て姉が『当主』となって担うものとされており
これもよくある話。
行って巻き込まれてしまうんだなと予想できてしまいます。
虫が
本当におぞましい結末なので苦手な人は読まない方がいいかもしれません。
とにかく「虫」。
- どこの家でも香をたいて虫よけをしている。
- 森に入るときには必ずお面をかぶって素顔を見せてはいけない。
- 森の中で一人で暮らしている老婆。
かなり怪しい。
この時点で「虫」が関連するんだなと予想できます。
でも予想をはるか超えた惨事に・・・。
ホラー小説にありがちな設定なので既視感のようなものがあるのは間違いありません。
ですが、結末は本当におぞましい。
手記が恐ろしい
「森が呼ぶ」はその村に行った主人公の手記の形です。
出版社の小説大賞に送られてきた一篇の小説原稿。
それは失踪した昆虫学専攻の大学院生から著者の元に送られてきた〝奇怪な手記〟だった――。
日記のような形で進められます。
主人公が体験したこと、感じたことが書かれているのです。
怖いのはこの手記の後半。
段々と日本語がおかしくなっていきます。
どうおかしいのかを説明するのは難しいのですけどバイオハザードの「かゆい うま」です。
わかる人には一発でイメージできるでしょう。
自分がゾンビ化していくなかで書いている日記。
段々と言語能力がおかしくなり最後に「かゆい うま」と・・・。
「森が呼ぶ」はゾンビではないですけど段々と言語能力がおかしくなっていく様がわかり、それが怖い。
未読の方は是非。
ただ虫が苦手な人はやめた方がいいかも。
→ 森が呼ぶ
【編集後記】
今後のことを考えて方針転換しようと考えています。
業務を段々と狭めてきたのでもうちょっと絞ろうかなと。
やりたいことなのか、ストレスないのか等色々考えています。
【イクメン日記】
次男がようやく算盤の検定に受かりました。
かなり時間かかりましたけど本人は嬉しそう。
嫌ではなさそうなので続けてほしい。
【一日一新】
クリスピードーナツ 色々