小説「いつかの人質」読了。誘拐の目的に驚く

小説「いつかの人質」を読みました。
色々と考えさせられます。

いつかの人質

 

※ ネタバレあります。

 

小説「いつかの人質」を読みました。
芦沢央は好きでよく読んでいますけど「いつかの人質」は色々と考えさせられました。

子供の頃に誘拐され成長した後にまたもう一度誘拐されるという話。

なぜ2回も誘拐されなければいけなかったのか?
ただの偶然なのか?

誘拐

1回目の誘拐ではちゃんと戻ってきてくれたけど・・・失明していたと。

宮下愛子は幼いころ、ショッピングモールで母親が目を離したわずかなすきに連れ去られる。それは偶発的に起きた事件だったが、両親の元に戻ってきた愛子は失明していた。

1回目の誘拐は本当にありそうで怖い。
誘拐しようと思ったわけではなく本当に偶然に連れてきてしまったと。

小さい子が迷子になっていて助けようと思い連れて歩いているうちに仕事の緊急連絡が入り・・・そのまま車に乗ってしまって連れ去ったことになってしまう。

本当に事故により失明。
焦って身代金の要求などをして誘拐を装ってしまうのも共感できました。
本当に焦って冷静な判断なんてできないだろうなと。

そして12年後にまた誘拐される。

12年後、彼女は再び何者かによって誘拐される。一体誰が? 何の目的で?

今度は偶然ではなく狙って誘拐される。

誘拐の目的は身代金でも復讐などでもなく。
なるほど、と思わされました。

一方、人気漫画家の江間礼遠は突然失踪した妻、優奈の行方を必死に探していた。優奈は12年前に起きた事件の加害者の娘だった。

2回目の誘拐の犯人は、1回目の誘拐のときの犯人の娘の夫。
妻が失踪してしまい探していると。

妻を探すがなかなか見つからず警察も本気で探してくれない。
どうすれば警察が本気で探してくれるのか?

「警察は容疑者は探す」と聞いて・・・。
妻を容疑者にすれば警察が探してくれる。

実際に誘拐したのは男。
警察には妻が容疑者だと思わせたい。
だから目の見えない人質なら・・・。

ちょっと納得できないのは誘拐の目的からして人質に危害を加える必要はなかったこと。
本当に酷いことはしていないですけど、スタンガンを使う必要はなかったのではないかと。
本当の理由を話していれば協力してくれる可能性もあったのではないか。

このあたりがちょっと疑問でした。

ですが「妻を探すために」というのはなるほどと感じました。

未読の方はぜひ。

→ いつかの人質

 

【編集後記】
昨日は税務調査の相談。
その後は執筆など。
やはり運動会は一人しか見学できないようです。
残念ですが仕方ないですね。
配信もあるようです。

【イクメン日記】
長男は運動会のリレーが楽しみな様子。
いつも練習で勝った負けたと。
次男はいつもビリなようで・・。

【一日一新】
いろり庵 ミニ味噌カツ丼セット

[su_box title="お知らせ"] ■出版しました!→「強み」を活かして顧客をつかむ!あなたにもできる 税理士のためのセルフブランディング実践ブック ・個人事業者の税務調査対応ケーススタディ  ・個人事業者・フリーランスの税務調査 実例&対応ガイド   ・十人十色の「ひとり税理士」という生き方   [/su_box]