小説「護られなかった者たちへ」が面白い。考えさせられる

小説「護られなかった者たちへ」を読みました。
考えさせられる内容でした。

なんとなく犯人はわかってしまいましたけど。

護られなかった者たちへ

小説「護られなかった者たちへ」を読みました。
生活保護について考えさせられる内容でした。

餓死させられた死体が発見されてあっという間に話に引き込まれます。

仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。
三雲は公私ともに人格者として知られ、怨恨が理由とは考えにくい。
一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。
三雲の死体発見からさかのぼること数日、一人の模範囚が出所していた。
男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か。
なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか? 誰が被害者で、誰が加害者なのか。

殺害された人物が人格者であり怨恨ではない。
財布は手つかずで物盗りでもない。

一体なぜ殺害されたのか、、、というところで第二の殺害が起きると。

被害者たちの共通点から事件が進展。

何となく犯人がわかるかも

途中で犯人と思われる人物の描写があります。
二人は殺害された。
次の三人目を求めていると。

警察も警戒している中で三人目の標的に会おうとしているところで何となく犯人は別にいるのでは、と感じました。

犯人だと思われる描写がすぎて逆に違うのかなと感じてしまうのはちょっと残念。

犯人がわかったときにはやはりと思いました。

誰が悪いのか

小説としても面白かったのですが、読後は重い気持ちになりました。
誰が悪いのかを考えさせられます。

忠実に仕事をしていただけの人。
本来護られるべきだった人。

助けなければいけない人が助けられない。
忠実すぎて柔軟に対応できない役所。

犯人の気持ちも理解できるし役所側の対応もわかる。
生活保護の不正受給は許されないし厳しい対応をしなければいけない。
結果、護らないといけない人が護られない。

どうすればいいのかわかりませんが、考えさせられる小説でした。

映画化されるのも何となくですがわかります。

未読の方はぜひ。

→ 護られなかった者たちへ

 

【編集後記】
昨日は妻のワクチン接種に。
図書館に行ってその後は家でゆっくり。
いま契約しているものなどの見直しを。

【イクメン日記】
最近は風邪もひかず元気です。しばらく病院にも行ってません。
手洗いしているからでしょうかね。

【一日一新】
とある契約解除