小説「あの日、君は何をした」が最後まで予測できなくて面白い。母の狂気

「あの日、君は何をした」を読みました。
最後まで「なぜ」がわからない展開で楽しめました。

二部構成。どうつながるのか

「あの日、君は何をした」を読みました。
二部構成になっており、それぞれ年代が違います。

一部は2004年、二部は2019年。

一部では中学生が事故死する。
深夜2時に自転車で走行中に連続殺人事件の犯人と間違われて交通事故死。
幸せな家族を築けていると思っていた母が息子の死を嘆く。

二部は15年後。
女性が殺害される。その女性と浮気している夫が行方不明。
夫が女性を殺害して逃げている?

この二つの事件がどうつながっていくのか?とワクワクしながらどんどん読んでしまいました。

最後までわからない

一番の疑問である「中学生がその日に何をしていのか?」が最後までわかりません。

北関東の前林市で平凡な主婦として幸せに暮らしていた水野いづみの生活は、息子の大樹が連続殺人事件の容疑者に間違われて事故死したことによって、一変する。深夜に家を抜け出し、自転車に乗っていた大樹は、何をしようとしていたのか――。

深夜2時に自転車に乗っているのもおかしい。
警察から声をかけられてなぜ逃げたのか。
一体何をしていたのか。
なぜ亡くなったのか。

県内で一番の難関校に合格するような頭の良さ。
家族関係も良い。

なのに、なぜ?

これが最後までわかりません。

最後に中学生の本当の姿が書かれていてビックリします。
そんなことをしていたのか?と。

最後の最後ですべてがわかって驚きます。

一部と二部でそうつながるのか、と。

毒親?

一部、二部それぞれに子供を想う母親が出てきます。

突然死した中学生の母親。
殺人犯だと疑われている失踪した息子の母親。

最初は両方とも「子供を想う親」という感じなのですが、だんだんと違う方向にいってしまい。

狂気を感じるようになります。
あの日、君は何をした

子供を失ったらどうなるか。
想像したくもないですが、この親の気持ちはよくわかりますね。
自分も同じようになってしまうかもしれない。

子供のことは何でも知っているつもりの親。
でも実際はそうではない。
逆も同じ。

優等生だと思っていた息子が実はとんでもないことを考えており・・・。

色々と狂っている人がでてきて非常に読み応えがあります。

非常に楽しめました。
未読の方はぜひ。

→ あの日、君は何をした

 

【編集後記】
ようやく探していた本を見つけることができました。
ネットや大きな書店でもなかったのによく行く書店にあったという。
夜はみんなで人生ゲームを。
長男と次男が圧倒的勝利。私が圧倒的な最下位でした・・・。

【イクメン日記】
卓球をやりたいと言い出しました。
ちょっとやってみたら楽しかったようです。
テーブルで出来るものでも買おうかと。

【一日一新】
新しいパスケース