小説「悪いものが、来ませんように」途中でわかったけどやられたと感じる

小説「悪いものが、来ませんように」を読みました。
途中で「たぶんそうだろうな」と予想できましたけど楽しめました。

やられたという感じはあります。

ホラーではないけど楽しめる

悪いものが、来ませんように」を読みました。
ホラーではありません。
なんとなくタイトルでホラーかなぁと思って読んでみたらホラーではありませんでした。

悪いものっていうのが「ホラーのなにか」と想像してしまうようになっているのがいけませんね。

もう一度最初から確認したくなる

最後まで読んだらもう一度読み返したくなる傑作心理サスペンス!

確かにもう一度読んで「確認」したいと思えます。

同じような感覚になった本があったなぁと思い返してみると「予言の島」があります。
予言の島「予言の島」も最後まで読んだ後に「えっ、そうだっけ」と確認したくなりました。
確かに言われてみれば、という感じ。
ずっとそうだったのかと違う恐怖を感じました。

「悪いものが、来ませんように」は途中で何となくネタに気付きました。
もしかしてこうなんじゃないか、と。

結局、その予想通りではあったのですが最後に「そっちはそうだったんだ」と新たな事実もわかり楽しめました。

最も近しい存在

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。そして育児中の奈津子も、母や夫、社会となじめず、紗英を心の支えにしていた。そんな2人の関係が恐ろしい事件を呼ぶ。紗英の夫が他殺死体として発見されたのだ。「犯人」は逮捕されるが、それをきっかけに2人の運命は大きく変わっていく

「彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。」がヒントですね。

最初から奈津子と紗英がとても仲の良い友人のように読み取れます。
「仲の良い友人のように」です。
「友人のように」ということは友人ではないということ。

本当は仲が悪いのかというとそういうことではなく、友人じゃなくて・・・。

「子供の頃から最も近しい存在」は?

殺害方法

紗英の夫が他殺死体として発見されたのだ。

紗英の夫が殺害されてしまうわけですが、その死因がまた意外でした。

最初はアレルギーの関係で、ということではあるのですがその現場での表現があいまいな感じはしていました。
それが終盤で明らかになっていくわけです。

「予言の島」と似たような母の狂気を感じますが、狂気まではいかないかなと。

 

途中で何となくネタはわかりましたけど「やられた」と感じます。

未読の方はぜひ。

→ 悪いものが、来ませんように

 

【編集後記】
時間ができたときにはテニスに行こうと思っているのですがなかなか。
スクールの空きがなかったり時間が合わなかったり難しい。
頻度は少ないのにラケットばかり欲しくなって困ります。

【イクメン日記】
夏休みが延期に。
延期は数日ですけど子供たちは喜んでいました。
予定が変わってしまって大変ですが。

【一日一新】
任天堂 子供アカウント