「まっぷたつの子爵」が面白い。極端な善だけでも迷惑に

まっぷたつの子爵を読みました。
善と悪。
ある意味ホラーのような感じで面白いです。

岩波文庫

岩波文庫は何冊か読んでいます。
でも、いまだにハードルの高さは感じます。

いまのところ一番面白いと感じたのはモンテクリスト伯。
モンテクリスト伯岩波文庫だけでなくすべての小説でもトップクラスのお気に入りです。

だいぶ前に頑張って岩波文庫を制覇しようと思ったことがあったのですが・・・途中で断念してしまいました。
岩波文庫の本

でも、今回面白い小説に出会えました。

まっぷたつの子爵

それは「まっぷたつの子爵」です。
まっぷたつの小爵本

どこで見たのか忘れてしまいましたけど「最古に近いホラー」の文言にひかれてよんでみました。

薄い本なのですぐ読むことができます。
176ページです。
まっぷたつの子爵岩波

内容はタイトル通り。

ぼくの叔父さんテッラルバのメダルド子爵は、トルコ軍の大砲の前に、剣を抜いて立ちはだかり、左右まっぷたつに吹き飛ばされた。奇跡的に助かった子爵の右半身と左半身はそれぞれ極端な“悪”と“善”となって故郷に帰り、幸せに暮らす人びとの生活をひっくりかえす―。

右半身と左半身にまっぷたつにされた子爵の物語。

もちろん現実ではありえないのですが、面白いです。
それぞれ半分になった子爵が問題を起こすわけです。

面白いのはそれぞれが悪・善に分かれてしまったこと。

極端な悪。
極端な善。

それに振り回される市民。

その様が非常に面白く一気読みしました。

極端もよくない

最初は「極端な悪」の子爵が戻ってきます。

その悪によって市民が振り回され大変な思いをするのですが、そのうち「極端な善」の子爵が戻ってきます。

善によって市民の生活はまた変わるわけですが、最初は良い方向に行くかと思ったのですが次第に様子がおかしくなり・・・。

善も極端すぎると迷惑になることがよくわかります。

 

とある女性の面白い考えによって結末を迎えます。
途中でなんとなく予想できますけど楽しめます。

昔の小説なので言葉が難しかったりイメージできないところもありますけど楽しめました。

未読の方はぜひ。

→ まっぷたつの子爵

 

【編集後記】
昨日は修正申告書の作成と執筆を。
執筆は何とか形になってきたかなぁというくらい。
予定納税、事業税、消費税中間と改めて通知を確認してゲンナリ。

【イクメン日記】
ニンテンドースイッチライトに喜んでくれていました。
これで争いがなくなる・・・かと思いきやどっちのスイッチをやるかでまた。
以前ほどではないですがまだ争いは続きそうです。

【一日一新】
ニンテンドースイッチのセーブデータ移行など