ホラー小説「お孵り」が楽しめた。本当に救われないわけではなくて良かった

「お孵り」はホラー小説ではありましたが、面白く読めました。
よくある設定ではありましたけど楽しめます。

ホラー小説「お孵り」

久しぶりにホラー小説を読みました。
ホラー小説ではあるのですが、読みごたえがあり楽しむことができました。

第39回横溝正史ミステリ&ホラー大賞読者賞受賞作とのこと。

※ネタバレあります。

 

 

設定としてはよくあるようなモノです。

田舎の古い風習。
田舎の独特な余所者を受け入れない。
閉鎖的。
独特な神様を異常なまでに信仰。
ホラー小説ではよくあるような感じですね。

橘佑二は、結婚の挨拶のために婚約者・乙瑠の故郷である九州山中の村を訪れていたが、そこで異様な儀式を目撃してしまう。実は村には生まれ変わりの伝承があり、皆がその神を崇拝しているというのだ。佑二は言い知れぬ恐怖を覚えたが、乙瑠の出産でやむを得ず村を再訪する。だが生まれた子供は神の器として囚われてしまい…。佑二は家族を取り戻せるのか!?

特徴的なのは生まれ変わりを信じていること。

生まれ変わり

生まれ変わり信仰を信じている村。
必ずその村で出産しないといけない。そうしないと生まれ変わりができない、と。
嫌だなぁと思ったのは10歳までは生まれ変わった名前で呼ばないといけないということ。

子供の名づけをしても、生まれ変わった人の名前で呼ばないといけないとか。

この生まれ変わりの設定が良い感じです。

冒頭で昔に村で起きた連続殺人事件の記載があります。
連続殺人、生まれ変わり、とくればその犯人が生まれ変わり、と容易に想像できますよね。
案の定、その通りになります。
しかも、その殺人犯の生まれ変わりが主人公の恋人で・・・。

ただ、実はその殺人犯も実は実行犯ではなくて。。。
このあたりも閉鎖的な村社会なんだなと。

殺人犯の生まれ変わりである恋人が残念な結果に、、、、。
これは本当に悲しかったですね。
ただ子供は無事でしたし「生まれ変わり」で救いはあったのかなと。

展開が早くサクサク読めます。
途中で警察の怪しい組織が出てきて違う方向に行ってしまうのか・・・と思いきやそうではなく最後まで楽しめました。

別の作品も読みたくなりました。
未読の方はぜひ。

→ お孵り

 

【編集後記】
昨日は税務調査の相談。
その後は執筆を。
だいぶ進めることができました。
非常食で買っておいたカップ麺の賞味期限が迫り。。
普段食べないのですが少しずつ消化しようかと。

【イクメン日記】
次男が日食について熱く語っていました。
本で読んだみたいで。
普段あまり月をみることはないのですが。

【一日一新】
スマホスタンド