「税理士として」のラインは絶対超えない

税理士業をしていると一線を越えてしまいそうになることもあります。
「税理士として」のラインは絶対超えないように。

何とか減らしてください

確定申告の時期に多い相談が「何とか税金減らしてください」です。
申告書の作成ができて納税額をお伝えした後に言われることが多いですね。

税金はなるべくなら少なくしたい。
私もそうです。
少なければ少ない方がいいのは間違いありませんよね。

「何とか減らしてください」と言われたときに回答しているのは「出していない領収書があれば用意してください」です。

入れ忘れている経費があれば入れます。
領収書などを用意してもらえれば入れます。

仮に何も資料がなかったとしても合理的に考えて発生している経費は入れることもあります。
販売業で仕入が0円の申告書を提出するのも不自然ですから。

出来ることはしますし、次から「こうすればもっと控除できる」とお伝えすることもあります。

税理士として

仕事をする上で気を付けているのは「税理士として」です。

仕事をするときに迷ったときなど「税理士としてどうか」「税理士として正しいか」を意識しています。
「税理士として」が何なのか、どんな意味なのか細かいところまで求めてはいませんけども迷ったときに「税理士として正しいか」を考えるとどうすべきなのか判断できることもあります。

意識するようになったのは税務調査の対応をするようになってからです。
税理士バッジ

税務調査の対応をしていると多額の税額が発生したり重加算税の案件があったり、ビックリするようなケースもあります。
不当な税金、支払うべきでない税金を課せられないようにするのは当然。
ですが、本来負担すべき税金まで払わないというのはダメです。

適正な課税をする、というのは税務署側とも共通しています。

様々なケースの税務調査を体験する中で、気を付けないと一線を越えてしまう危機を感じるようになって「税理士として」を意識するようになりました。
税務調査ではどうしても「依頼者の味方」という意識が出てきますので超えてはいけないラインが見えることもあります。

適正な課税を守るためにも絶対に一線は超えないように意識しています。

脱税となってしまうような相談は受けません。
脱税は税理士としての判断もありますけど「人として」の基準もあります。
人としてやってはいけないこともありますよね。

【編集後記】
3月になりましたが確定申告はまだまだ。
3月15日までに何とかしたい。
執筆が遅れがちなので取り戻さなくてはいけないし、ゼルダも進めないと・・・。
温泉も行きたいし、時計も見たい。
やりたいことがいっぱいです。

【イクメン日記】
少し前から再開した読み聞かせが続いています。
習慣になってきたかなと。
子供たちの方からもう少し読んでと言われるようになってきたので良かったかなと。

【一日一新】
スターバックスラテ デカフェ