「死刑にいたる病」を読みました。
連続殺人犯の不思議な影響力に驚かされます。
連続殺人系のノンフィクションは避けていた
「死刑にいたる病」を読みました。
内容は連続殺人犯を題材にしたもの。
実際の連続殺人事件をもとに書かれたノンフィクションの本もたくさんありますが、ノンフィクションの本は読んだことがありません。
何となく避けたい・怖い意識があり読まないようにしていました。
過去に一歩間違えれば・・・ということもありました。
秋葉原の通り魔事件です。
あの日、事件が起こった少し後に秋葉原に行きました。
おそらく30分早く着いていたら事件現場を歩いていたことでしょう。
犯行に使われたトラックが止まっていたのも見ました。
人がたくさんいてそのときは「事故でもあったのかな」と。。
後でテレビで事件を知りビックリしました。
こんなこともあったので何となく「連続殺人系のノンフィクション」は避けていました。
小説なら、、と思って読んだのが「死刑にいたる病」です。
※以下ネタバレあります。
連続殺人犯を題材にした「死刑にいたる病」
「死刑にいたる病」は秋葉原の事件のように突発的なものではありません。
小説ではありますが、取材などされて書かれているでしょうから「連続殺人犯の特徴」ってこんな感じなんだろうなとは知ることができます。
読んだ感想は、影響力がすごい。
連続殺人なんてまともな人間ならできませんよね。(何がまともなのかわかりませんが)
どこかが通常とは違うわけです。
「死刑にいたる病」にでてくる連続殺人犯も普通ではありません。
子供のころから何かの感覚が抜けているとしか思えません。
でも、それによって不思議な魅力がある。
知らず知らずのうちに惹きつけられてしまう魅力がある。
小説に出てくる主人公も段々と連続殺人犯に惹かれていきます。
Amazonの紹介文だと、
鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也に届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人鬼・榛村大和からのものだった。「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」パン屋の元店主にして自分のよき理解者だった大和に頼まれ、事件を再調査する雅也。その人生に潜む負の連鎖を知るうち、雅也はなぜか大和に魅せられていく。一つ一つの選択が明らかにする残酷な真実とは。
死刑宣告された連続殺人犯から突然手紙が届く。
少しずつ調査を進めるにあたって段々と殺人犯に惹かれていき「自分も同じようになりたい」とさえ思うようになってしまいます。
読んでいて惹かれていく様子が恐ろしい。
宗教や洗脳も同じような経緯なのでしょう。。
刑務所の中から手紙だけで人を操作して・・・・と考えると恐ろしい影響力です。
子供のころから25年間影響され続けている人物も出てきます。
「選んでいいよ」と本人に選ばせておきながら陰で支配している。。。
まとめ
タイトルの「病」もいいですね。
周りの人間が同じように侵されていくさまは病気が伝染するのに似ています。
- 複数の殺人のうち最後の殺人だけは自分ではない
- なぜただの大学生に手紙が届いたのか
これらを考え読み進めるのも面白いです。
未読の方は是非読んでみてください。
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【編集後記】
昨日は税務調査の立ち会い。
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【イクメン日記】
マインクラフトの新しいバージョンがでたのでやっています。
いまだにハマっています。
【一日一新】
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