税理士事務所に転職するときは基本が学べるかどうかも重要

最初に勤務した税理士事務所は古いところでした。
いま考えるとこれが良かったです。

新しい事務所がいい?

少し前に知人が新しい税理士法人に転職しました。
日本全国に支店を増やしている勢いのある税理士法人で業界の人なら聞いたことがあるはずのところです。

内情がどうなのか聞いてみたら、若い人ばかりで雰囲気はいいと。
ただ、基本的な税務を理解している人が少なくソフトに頼りすぎている。
わからないことやイレギュラーなことがでてきたときにちゃんと答えられる人がいない。

こんな感じらしいです。

古い税理士事務所に勤務

私が税理士業界に入って一番最初に就職したのは40年以上歴史のある古い事務所でした。
所長が70代で〇KCのところ。
いま考えると一番最初にここに就職できてよかったです。

簿記3級しか持っておらずまったくの未経験で雇ってもらえたこともラッキーでした。
当時はどこで求人を探していいかわからなかったのでハローワークに行ったらその日に求人を出した事務所があり私が一番最初の応募者だったのです。
一番最初だったので採用してくれたのでしょう。
税理士証憑の画像

この事務所には3年くらい勤めていましたがその後の税理士人生でここでの勤務経験が活きています。

古い事務所でしたので手書きが基本でした。
手書きの伝票も使っていましたからね。
T〇Cなので研修が充実していたのもよかったです。

未経験者を雇って育てるやり方の事務所だったので一から丁寧に教えてくれました。

所長が80歳の事務所

いくつかの事務所を経て所長が80歳の事務所に勤務したこともあります。

ここも手書き伝票を使っていました。
所長が確認する決算の資料なども手書き。。。
字が汚いなんて怒られたこともあります。
(さすがに申告書は手書きではありません)

もう税理士事務所経験が数年あったので基本的なことはわかっていたつもりですが、それでも手書きでやっていると「あれっどうするんだっけ?」と思うことがよくありました。
普段何気なくやっている作業でちゃんと理解できていないところを把握できるのが手書きの唯一いいところでしょう。

年配の所長は厳しい人が多いですがちゃんと一から教えてくれます。

手書きをしろ、というわけではありません。
私の場合は手書きの事務所が多かったのでそこで学ぶことができましたが、手書きをやらなくても基本的なことを学べるかどうかが大切です。

これから手書きなんてすることはないでしょうからね。。。

基本が学べる事務所を選ぶ

税理士業界はブラックとも言われているので雰囲気がよく勤めやすいのはいいことだなぁと感じます。
ただ、基本的なことを教えてくれる人がいない・身につかない環境はよくないです。
いまはソフトがやってくれるので理解していなくてもできてしまうんですよね。
法人税の申告書もソフトではできるけど手書きでは書けない人も多い。

税理士事務所は給料が安い、所長と合わない、残業が多いなど不満を挙げればキリがありません。
何を重視するかは人それぞれですが、できれば「基本を学べる事務所」も選択肢にいれた方がいいでしょう。

クラウド会計がでてきて会計処理の基本もわからない人がでてくるかもしれません。

作業は減るでしょうが知らなくていい・わからなくていいというわけではありませんよね。
私の場合は古い事務所に勤めたおかげで基本的なことを学ぶことができました。
新しい事務所で基本が身につかないなんてことはないでしょうが、待遇などのほかにも重視すべきことを考えていただければと。。

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【編集後記】
昨日は調査の立ち会いが2件。
2件とも2度目でした。
新たに依頼を受けた調査の担当者が今年3回目です。
やりやすいような嫌なような微妙な感じ。

【イクメン日記】
お客様から小学生になったら親子で遊ぶ機会が激減したと聞いて寂しくなりました。
もう少ししたら友達と遊びにいくことになるのでしょう。
成長しているということなのでいいことなのですが。。

【一日一新】
経堂駅 タリーズ
お歳暮の手配
OneNote使ってみる

【一日一捨】
古いファイルボックスの整理