多読をする勤勉な人は次第に自分で考える力を失っていく? 『読書について』より

岩波文庫の「読書について」を読みました。

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読書に関する自分の考えが変わりました

今年になってから意識して本を読むようにしています。
本屋で気になった本は迷わず買って読んでいます。
読書法やおすすめの本などを紹介している本なども良く買っていますが
その中で度々でてくるのが「岩波文庫の読書について」です。
この本を読んで意識が変わったとか今まで読んだ本で印象に残っている本、など。
たまたま本屋で目に入ったので読んでみました。

読んだ感想は、読書に関する意識が変わりました。

読んで良かったと思う本は自分の考えと同じ内容の本

一番印象に残ったフレーズは、「読書は他人の思考をなぞっているだけ」というものです。
読書は他人の経験を買える、と良く言われます。
たった1,500円くらいで著者のノウハウや経験を学ぶことができるという点では
読書は大変すばらしいものです。
この「読書について」のなかでは読書は、他人が考えた過程を反復するにすぎない、と言っています。
多読をするということは他人の考えた過程をたどっているだけで、自分で考えるという力が失われていく、とも書いてあります。

この「他人の思考をなぞっているだけ」というのは衝撃的でした。
思い返してみると、読んだ後に良い本だったと思ったのは自分の考えと似ている内容のものばかりです。
・残業はしない方がいい
・お金よりも時間
・育児に積極的に参加する、など これらの内容が書いてある本は良い本だと思っていました。
逆に、
・残業をたくさんしてでも仕事を覚える
・時間や家族を犠牲にしてもお金をたくさん稼ぐ  といったものダメな本(自分にとって)だと感じていました。

結局、自分の考えと合致する内容の本だけを良い本だと思っていたのです。

まさに考えることをしていない、「考える力が失われている」状態でした。

読書は考えながら読むことが大切

自分の考えが一緒ならなぜ一緒なのか、違うならなぜ違うのか。
自分だったらどうするか、どう考えるか。
たった160ページ弱の『読書について』を読んで読書に対する意識が変わりました。
本を読まないよりは読んだ方がいいのは間違いないですが、
ただ読むだけでなはく考えながら読むことも大切だということです。

 

【編集後記】
子どもが寝る時間が遅くなってきました。。。
今日は10時過ぎに寝ました。
その日のうちにブログを更新できるかヒヤヒヤです。
今日は子どもが昼寝したときに少し下書きできたので良かったですが。。。

【イクメン日記】
インフルエンザが流行ってきたようです。
今日は次男も予防接種してきました。