小説「きのうの影踏み 」読了。読み応えあり。表紙からは想像できない怪談

小説「きのうの影踏み 」を読みました。
マイルドなホラーです。

きのうの影踏み 

小説「きのうの影踏み」を読みました。
2018年の作品のようです。
今になって読んだのはこの作品が怪談だと知らなかったから。

著者は辻村深月です。
有名な作家さんですね。
以前に「闇祓」を読んで非常に印象に残っています。
闇祓
闇祓」が初の本格ホラーミステリ長編、とあったのでそれ以前はホラーは書いていないのかと思い込んでしまっていました。
SNSか何かで「きのうの影踏み」がホラーとして紹介されていて初めて知りました。

同じように知らないだけで良いホラー作品があるのかと思うと・・・。

探す楽しみが増えました。

読み応えあり

きのうの影踏み」は短編集です。
私は短編はあまり好きではないのですが「きのうの影踏み」は読み応えがあり楽しめました。

怪談には死者の“思い”が込められている。人の喪失に寄り添ってきた文学に、辻村深月が心血を注ぎ込んだ。失った“大切な誰か”を思い出して読んでほしいと願いながら。辻村深月の新境地!絆を感じる傑作短篇集

「怪談には死者の思いがこめられている」は初めて聞きました。

ホラー、怪談が好きでよく聞いていますけどただ怖がらせることが目的のものが多いように感じられます。
きのうの影踏み」はそういったものとは違うように感じます。

特に「七つのカップ」はただの怪談とは違うなぁと。

死が母娘を分かつとも、つながろうとする見えない深い縁を繊細な筆致で描く「七つのカップ」。

怖がらせる話もありますけどね。
私は「手紙の主」が気に入りました。
誰が出したかわからない手紙。気にしだすと情報が集まりだして徐々に存在が近づいてくると。本格的なホラーの匂いが強いです。

きのうの影踏み

タイトルや表紙からはホラーとはわからない作品です。
ファンが多い作家さんだと思うのでホラーだとわからず読んだ方も多いのではないかなぁと。

私のようなホラー好きな人からすればホラーだと気づきにくい・・・。

未読の方はぜひ。

→ きのうの影踏み

 

【編集後記】
昨日は月次の打ち合わせ。
その後は年末調整の準備など。
色々と買い替えなければいけないものがあり・・・。
それらの検討も。
夜にブックオフの集荷。

【イクメン日記】
そろそろスマホが欲しい長男。
次男はまだ何も言ってません。
やはり必須ですよね。。

【一日一新】
とある手紙を書く