小説「忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎」を読みました。
楽しめました。
阿泉 来堂
ホラー小説が好きでよく読んでいます。
ホラー小説を読んでいると同じ著者の作品ばかり読んでいることもあります。
阿泉 来堂 もその一人です。
ナキメサマ、ぬばたまの黒女なども読んでいて好きな作品の一つです。
阿泉 来堂 はまだ作品数が少ないのが残念。
新作がでたら買うようにしていますので。
忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件
今回読んだのは「忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件」です。
ナキメサマ、ぬばたまの黒女に出てくる那々木悠志郎に関する作品。
怪異は出てきますけど霊能者はでてきません。
霊能者が倒す展開ではないのが好きなところです。
怪異に対して強い霊能者が出てきて戦うのも嫌いではありません。「ぼきわんが、来る」も強い霊能者が退治する展開ですけど嫌いではないです。
那々木悠志郎は怪異に対して論理的に対応するタイプ。
原因を突き止めて解決。
ホラー作家、那々木悠志郎の担当編集となった久瀬古都美は、彼が初めて体験したという怪異譚を題材にした未発表原稿を読むことに。
そこに書かれていたのは、心霊現象に懐疑的な小学6年生、篠宮悟が、流行りの噂話で語られる『崩れ顔の女』を呼び出してしまうという物語だった。
その顔を見てしまった者は視力を奪われ、精神的に追い詰められた末に自殺してしまうという怪異。その真相を調べにやってきた那々木悠志郎の助けを借りて、悟は調査を進めていく。
それにしても毎回毎回、自ら進んで怪異にかかわろうとする姿勢がすごい。
私もホラー好きですけどさすがに自ら呪われたいとは思いません。
このあたりが好き嫌いが分かれそうなところですね。
怪異を論理的に解決しようとする様をおかしいと感じて興ざめするか面白いと思えるか。
私は面白いと思えました。
一方で、原稿を読み進める古都美のもとにも『崩れ顔の女』が現れる。怪異の目的は何なのか、原稿に登場する怪異が自分のもとにやってくるのは何故なのか。
答えは那々木悠志郎の原稿の中にーー。
彼の物語はここから始まった。
原稿を読んだ人にも怪異が現れるのも面白い。
知った人にも呪いが襲い掛かるところは怖い。
怖さはあるのですけれど他の作品とくらべると恐怖度はイマイチかなと。
恐怖度でいうと「ナキメサマ」が上かなと。
ナキメサマはホラーが強くミステリは弱めでしたので忌木のマジナイはその逆のような感じです。
ナキメサマ、ぬばたまの黒女と比べるとホラー度は弱めかなと思いますけどこれらが好きな方はぜひ。
→ 忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件 作家・那々木悠志郎シリーズ
【編集後記】
新しいPCが欲しくて悩み中。
Dellは捨てがたいしsurfaceも気になるしMacbookAirも。
私の用途ならどれでも問題ないはずなので最終的には色で決めるかも。
【イクメン日記】
毎日の体温チェックがアプリになったようです。
便利になったのかどうか微妙。
ついつい忘れてしまいそうで。
【一日一新】
LEBER