小説「暗殺競売」を読みました。
マンガで読んだことがあるような内容でしたけど楽しめました。
暗殺競売
小説「暗殺競売」を読みました。
以前のタイトルは「殺し屋.com」だったようですね。
内容はタイトルから予想できる通り、暗殺の競売です。
普通の競売と違っていかに安い金額で殺人をするか、の競売。
昔に何かの漫画で同じような内容を呼んだ気もしますが・・・。
1円で落札してしまって大変な目にあった、みたいな話は容易に想像できますね。
著者は曽根圭介。
以前に鼻や熱帯夜を読んだことがあり楽しめました。
殺人のオークションといった設定でどのような話になるのか楽しみでした。
普通の人が
小説だとわかっていても何となく嫌な気持ちになりました。
殺人にかかわりのなさそうな普通の人がオークションに入札して殺人をおかしている。
副業で殺しを請け負う刑事、佐分利吾郎。認知症の殺し屋のアカウントを乗っ取ったホームヘルパーの女。成功率100%、伝説の凄腕殺し屋ジャッカル。闇の“組織”へと肉迫する探偵、君島。暗殺専門サイト“殺し屋.com”をめぐり、窮地に追い込まれてゆく彼らを待ち受けるのは、希望か、破滅か。
特殊な技術があるわけでもない中年女性が生活のために殺人を請け負い、落札できなければ生活が成り立たないと考えるのは異常だなと。
凄腕の殺し屋みたいなのもでてきます。
話としては凄腕の殺し屋がすごい技を使って任務を遂行する方が面白いのかもしれません。
ゴルゴ13みたいなものですね。
でも本当に怖いと感じるのは普通の人が生活のために殺人の競売に入札すること。
最初は恐る恐るだったのが次第に何とか落札しなければ、と考えてしまうのも怖い。
競売を管理している組織みたいなのも怖いです。
落札したのに失敗した、逃げたときの制裁も怖い。
でも、一番怖いのは「殺人に慣れる」こと。
普通の中年女性が生活のために殺人を、も怖いですし妻や子が夫の「仕事」を普通に手伝うのも怖い。
「仕事」が殺人であることを知っていながら妻が下調べなど秘書的な役割、子が残虐な業務を請け負う。
外から見れば異常なのに本人たちは幸せそうなのも怖い。
いくつかの短編があり最後の話が最初につながっていくところは面白かったです。
ゴルゴ13が好きなのでスゴ技の暗殺者をイメージして読みましたがすべてがそのような話ではありません。
人が怖いを感じられます。
興味のある方はぜひ。
→ 暗殺競売
【編集後記】
昨日は年末調整と決算。
ふるさと納税をいくつかやって
長男の持久走大会の応援も。
【イクメン日記】
長男の持久走大会でした。
かなり疲れたようです。
次男は翌日。
【一日一新】
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