小説「ヴンダーカンマー」読了。嫌な読後感

小説「ヴンダーカンマー」を読みました。
ちょっと変わった人ばかりですが一気読み。

ヴンダーカンマー

タイトルになっている「ヴンダーカンマー」はドイツ語のようです。

ドイツ語で、驚異の部屋(英語でwonder-rooms)を指します。ヴンダーカンマーでは実に多くのものが集められ、そのコレクションは自然科学(純粋なものではなくフェイクも含む)、地理学、考古学、宗教的遺物、絵画、アンティークなど多岐に渡ります。
ヴンダーカンマーは16世紀のヨーロッパで作られ、その後博物館の原型となりました。

変わったものを集めたところといった意味なのかな?と。

ジャンルはホラーになるようです。

エブリスタ×竹書房 第1回最恐小説大賞受賞の傑作作ホラーミステリ!

最恐小説大賞受賞というだけで期待できますね。

人物の共通点

「郷土資料研究会」のサークルに誘われた4人。
まったくかかわりのない人達かと思いきや顧問となった先生も含めてそれぞれ関係のある人物だったとわかります。

それぞれ一人ずつの話として進んでいきすべてが繋がるようになっています。

「最恐小説」とありますけど幽霊や化け物の話ではありません。
となると、人が怖いという話ですね。

これらの人物の共通点は後でわかるのですけれどそんなことがあるのか、と。
全員血が繋がって・・。

登場人物全員が怖い。
みんな誰かしらを殺しているのではないかと思うような。
特に父親が怖いです。

主人公的な唯香が人を操る様子も怖い。
高校生でこんなことができるのか?

中山七里の「嗤う淑女」を感じさせられました。

母親に愛されたかった?

この人を操っている唯香が殺された。
誰が殺したのか?

犯人はわかるのですけど、わからないのはなぜ殺されたかったのか?
唯香がずっと殺されたがっていた理由が理解できませんでした。

ずっと母親から忌み嫌われていたことで母親に愛されたかったのな?

すべてを振り切った鬼子のイヤミス

人間味を感じられない唯香の心情が最後に読み取れます。

小説だから当たり前ではあるのですけれどあまりにも現実離れしすぎてて。

本当に嫌な読後感なのであまりおススメできないかなとも考えてしまいます。

嫌な話系に興味がある人なら。
→  ヴンダーカンマー 

 

【編集後記】
昨日は月次と申告書作成。
また欲しいラケットがでてきて困ります。
メルカリなどで売って買ってすればいいのでしょうけど面倒で。
ちょっと様子見です。

【イクメン日記】
次男もかなり算盤ができるようになってきました。
当初と比べてですけど。
もう少し続けてほしい。

【一日一新】
vコアプロ試打