ちょっと変わったホラー小説「営繕かるかや」が怖くないけど楽しい

小野不由美の「営繕かるかや」を読みました。
ホラーではあるのですがちょっと変わっていて怖くないです。

でも楽しめます。

営繕かるかや

小説「営繕かるかや」を読みました。
ジャンルはホラーになるでしょう。

著者は小野不由美。
小野不由美といえば「残穢」の記憶が強い。
小説残穢一番怖いホラー小説を選ぶときに必ず候補にでますね。

「屍鬼」も好きで今でも保存しています。
「鬼談百景」も好き。

小野不由美のホラー小説は好きで今回の「営繕かるかや」も期待して読みました。

怖くないけど面白い

叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている(「奥庭より)」。古色蒼然とした武家屋敷。同居する母親は言った。「屋根裏に誰かいるのよ」(「屋根裏に」)。ある雨の日、鈴の音とともに袋小路に佇んでいたのは、黒い和服の女。あれも、いない人?(「雨の鈴」)。人気絶頂の著者が存分に腕をふるった、じわじわくる恐怖、極上のエンタテインメント小説。

正直、期待していたような内容ではありませんでした。

どの話も怪異が起こりそれを解決するという話。

解決する方法がちょっと変わっていました。

タイトルの「営繕かるかや」ってなんだろうと思ったのですが、営繕というのが建物を新築・修繕することです。
「かるかや」は屋号。

つまり、建物の新築・修繕をして怪異を解決していくお話。

すごく強い霊能者がでてきて倒す、といった話ではありません。
霊能力はないけど建物の修繕・改築等をして解決していく話。

どの話も最初は怖い。
怪異が起こりなぜ起こっているのか、これからどうなるのか。
ジワジワくる恐怖。

でも最後には解決してホッとする。

結末が悲惨な話はほとんどありません。
すべて後味がいい終わり方なので、人によっては好まないかもしれませんね。

最初に文庫版を読んだのですが面白かったのでその弐も読みました。
営繕かるかや小野不由美

本当にゾクゾクする話を読みたいなら残穢がお勧めです。
ホラーがちょっと苦手なら営繕かるかやがお勧め。

それにしても同じ著者が残穢のような本当にゾクゾクするホラーと営繕かるかやのようなホッとするホラーを書けるというのはすごいですね。

ホラー小説はたくさん読んでいますけど小野不由美のホラーは本当に好きです。

興味のある方はぜひ。

→ 営繕かるかや

 

【編集後記】
いつも行列しているパスタのお店に行ってきました。
ボリューム多く美味しくてコスパ良かったです。
行列の理由がわかりました。
美味しかったですけど食べ過ぎてずっと苦しく・・。

【イクメン日記】
相変わらず次男は食べるのが遅くて困ります。
給食も時間がなくて食べきれないようで。
長男は毎日全部食べているみたい。

【一日一新】
パスタ nono