「邪宗館の惨劇」を読みました。
タイムループかと思いきやそうでもなく。
楽しめました。
阿泉 来堂
阿泉来堂の小説が好きです。
ナキメサマなど小説はすべて読んでいてそれぞれ感想も書いています。
今後も新刊が出るのが楽しみです。
ホラー小説を読んでいると(ホラーでなくても)好きな作家さんが見つかるのが楽しみの一つでもありますね。
お気に入りの作家さんの読みたい新刊が何冊か溜まっているのでそれを読むのも楽しみです。
邪宗館の惨劇
今回読んだのは「邪宗館の惨劇」です。
「邪宗」「惨劇」のタイトルだけで穏やかではありません。
一年前の火災事故で親友を失った天田耕平は、恋人と共に慰霊祭へと向かう途中にバスが事故を起こし、山道で立ち往生してしまう。
雨風をしのぐため他の乗客らと共に近くの廃墟へと避難するが、そこはかつてある宗教団体の信者が集団死したといういわくつきの建物だった。
その夜、乗客たちが次々に殺害される事件が発生。建物からの脱出を試みた耕平は、恐ろしい姿をした怪物に遭遇し意識を失う。
阿泉 来堂の小説の好きなところは怪異。
怪異譚を収集している「那々木悠志郎」が出てくるシリーズですから当然なのですけど、そこがいい。
「那々木悠志郎」が探偵のような役回りで怪異から逃れるのですけど、そこはちょっと出来すぎな気もします。
「那々木悠志郎」が出てくるシリーズは全部同じような展開ですが、怪異の表現が好きなのです。
残酷で本当に怖い。
そこまでではないですが、グロい表現もあります。
ホラーが苦手は人はちょっと読みにくいところがあるかもしれません。
「邪宗館の惨劇」はタイムループもの。
同じ夜を何度も繰り返す。
目を覚ました時、耕平は事故を起こしたはずのバスに乗っていた。その後、まったく同じ流れで繰り返される殺人事件を体験し、耕平は自分がこの夜を『繰り返している』ことに気づく。
「俺は、タイムループに陥ってしまったのか……」
タイムループは映画などでよくありますね。
タイムループの度に以前とは違う行動をとって少しずつ解決していくようなもの。
今回は「那々木悠志郎」が現れたことでタイムループが変わると。
今回も「えっ!」と驚かされることが多く一気読みでした。
ラスト間近でも「えっそうだったの」と思うところが。
でもラストのラストはちょっと物足りなかったかなと。
まだまだ「那々木悠志郎」シリーズが続きそうなので楽しみではありますが。。。
【編集後記】
昨日は税務調査対応。
その後は月次処理や年末調整。
ひとまず原稿を提出できたのでホッとしています。
【イクメン日記】
持久走の練習が始まったようで大変みたいです。
特に次男は体が小さく遅いので。。
長男はただ走っているだけだけど楽しいと。
【一日一新】
さち福やカフェ