小説「花束は毒」読了。何となく先が読めるけど狂気は読めない

小説「花束は毒」を読みました。
何となく犯人は読めましたけど最後にどうするのか気になる。

小説「花束は毒」

小説「花束は毒」を読みました。
書店で見かけ表紙が綺麗で気になっていました。
テレビで取り上げられたりしたらしく評判になってもいたようです。

せっかく気になったので購入。

この著者の本は初めてです。
読み始めたら一気読みでした。

犯人は何となくわかる

「犯人」と言っていいのかわかりませんが、誰が悪いのか、誰に原因があるのかは何となくわかります。

名前だけ出てきてまったく登場してこない、人物像がわからない存在が怪しいなと。

「結婚をやめろ」との手紙に怯える元医学生の真壁。
彼には、脅迫者を追及できない理由があった。

脅迫まがいの手紙をだしていた犯人は意外とあっけなく見つかります。
あまりにあっけないので何かあるだろうなとは思いつつもその手紙をだしていた理由は予想できませんでした。

過去に娘を暴行した犯人が、その娘と結婚しようとしている。

これだけを見れば親とすれば絶対に反対するでしょう。
娘を助けようと思い結婚をやめさせるために脅迫めいた手紙をだす、というのはすぐ予想できます。

が、真実はそうではなかった。
意外な事実でしたけどまったく予想できないというわけでもなかったかなと。

まず、暴行事件について加害者がずっと否認している。
本当にそんな事件はあったのか?

ずっとちょっとした違和感が

脅迫の手紙の内容がなんかおかしい。
誰にあてたものなのか、なぜ文体が変わるのか。
本当に過去の暴行事件は冤罪だったのか。

などなど。
読み進めているうちにちょっとした違和感がずっとあるのです。

その違和感は犯人が意外な人物だから。

名前だけはずっと出てくるけど一体どのような人なのかがまったくわからない人物。
脅迫の手紙を送っていた父から語られる真実が恐ろしい。

ホラー小説でもおかしくないかなぁと感じます。
人の狂気が怖いホラー。

真実を知りたいか・告げるべきか

冒頭に中学生時代の話がでてきます。
読みなれている人なら伏線だなと気づくでしょう。

ラストもこの冒頭の話を踏まえたものとなっています。

一体どうするのが正しいのか。
どうするべきなのか。
どうしたいのか。

自分ならどうするか。

真実を知ったときにそれをすべて告げるべきなのか。

本人が幸せであるならいいのか?

色々と考えさせられる小説でした。

話題になっていただけあって楽しく読めました。
未読の方はぜひ。

→ 花束は毒

 

【編集後記】
昨日は祝日なのでゆっくりと。
久しぶりに家族全員でマリオカート。
子供たちはかなり上手くなっていて勝てないことも。

【イクメン日記】
フォートナイトがアップデートでできず残念がっていました。
新シーズンが楽しみらしくずっと話をしていました。
もうついていけません。。。

【一日一新】
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