小説「死にゆく者の祈り」を読みました。
最後の犯人は無理やりな気がしますけど楽しめました。
死にゆく者の祈り
※ ネタバレあります。
小説「死にゆく者の祈り」を読みました。
「護られなかった者たちへ」を読んでから中山七里の作品が気になって他の小説も読むようになりました。
「隣のシリアルキラー」などは面白かったです。
今回読んだのは「死にゆく者の祈り」です。
タイトルからすると病気か何かで余命わずかな人の話かなと思ったら違いました。
「死にゆく者」が死刑囚でした。
死刑囚の話というか囚人に仏道を説く教誨師の話です。
「教誨師」を初めて知りました。
受刑者に対して説教する人のことのようです。
刑務所から出た後に正しい道を歩むように、といった意味なのかなと思ったら死刑囚にも行われているようですね。
昔の親友が
主人公は教誨師の顕真。
いつものように拘置所に行くとそこにいたのは昔の親友。
昔の親友が死刑囚になっていた。
囚人に仏道を説く教誨師の顕真。拘置所で目に留まった一人の確定死刑囚。それは、かつて顕真を遭難事故から救った親友だった。友はなぜ人を殺めたのか。担当刑事とともに遺族に聞き込みをはじめるのだが――。事件の驚愕の真相とは。友は絞首台の露と消えてしまうのか……。
あいつが人を殺すわけがない。
あいつが死刑囚になるなんてありえない。
この気持ちはよくわかりますね。
わかりますけど、何年も会っていないのだから不思議でもないのかなという気持ちも。
ただ親友が死刑囚になっていたら平常心ではいられないでしょう。
ミステリ的なことも
疑問を感じて再調査したら驚愕の事実が、というのはよくある話。
「死にゆく者の祈り」も同じような内容です。
死刑囚となった親友が多くは語らず真相を教えてくれない。
何となく誰かを庇っているように思われるが・・・。
教誨師の立場を超えて事件の真相を調べていくのは親友のため、自分が納得するためなのはわかります。
でも、警察側にやけに協力的な人がいるのは違和感ありました。
警察側とすれば終わった事件をもう一度調べられるのは嫌なものでしょうね。冤罪の可能性があるなんて良い気しないでしょうから。
犯人はちょっと無理やりな気がしましたけどミステリ要素もあります。
自分も同じことを
結局、えん罪だったわけですけど真犯人をかばって自分が犠牲になる。
自分も同じ立場だったらそうするんでしょうね。
(犯人は違ったのですが)
これまでの人生で宗教にかかわったことがないので宗教についてはよくわかりません。
教誨師についてもう少し詳しく本来の役割が書かれていたらよかったかなと感じました。
→ 死にゆく者の祈り
【編集後記】
昨日は税務調査の立ち会い。
税務署での調査だったので上司と直接話ができ早く終わるかなと。
合間に月次処理や申告書作成などを。
【イクメン日記】
次男は嫌なことがあるとすぐ顔にでます。
長男は嫌なことがあっても隠します。
長男にはもう少し自分の気持ちを吐き出して欲しいです。
【一日一新】
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