小説「絶対正義」を読みました。
ありえないだろうなと思いつつも先が気になって一気読みです。
絶対正義
小説「絶対正義」を読みました。
著者は秋吉 理香子です。
以前にサイレンスを読んで面白かったことを覚えています。
今回読んだのは「絶対正義」。
タイトルからして何となく予想できそうな気もします。
由美子たち四人には、強烈な同級生がいた。正義だけで動く女・範子だ。彼女の正義感は異常で、法から逸れることを絶対に許さない。
正義感が強い人っていますよね。
私の知人にもいます。
曲がったことが嫌い、間違ったことは絶対しない。
でも「絶対正義」にでてくるのはこんなレベルではありません。
こんな人いる?と思いつつ一気読み
正直、普通じゃないです。
とにかく「正しいことがすべて」「法律違反はしない」ことだけで行動している人。
読んでいて「こんな人いないだろう」と思います。
由美子たちも、やっと摑んだ夢や恋人との関係、家族までも壊されそうになり……。
とにかく「正しいことがすべて」なのでその他は考えない。
親友を裏切ることになっても、親友を窮地に追い込むこともなんとも思わない。
とにかく正しいことだけをする。
ついには親友たちからも憎まれてしまうようになり・・・。
このままでは人生を滅茶苦茶にされてしまう!追い詰められた四人は範子を殺した。五年後、死んだはずの彼女から一通の招待状が届く!
正義がすべてと考えている親友が疎ましくなりみんなで殺してしまうと。
こんな人いないだろうと思いつつも殺したい気持ちになるのは理解できます。
そのままで終わるはずがない
正義にうるさい・異様にこだわる人間を殺しておいてそのままで終わるはずがない。
読みながらそう感じていたら、案の定殺したはずの人間から招待状が届く。
存在しないはずの人、死んだはずの人から手紙が届くのはよくある話ですね。
今回は招待状を送った人物は殺された人の子供。
殺害した事実が明るみに出ることはないと油断していたところで、証拠品が出てきてしまうと。
あれだけ罪を許さない、正義にこだわっているのだから何かしらの証拠を残せるようにカメラなどを携帯していることを予想できなかったのか。
車であればドライブレコーダーがあるはずだということも・・・。
不思議なのは夫と子供
ちょっと不思議だったのは夫と子供。
とにかく「正義に従って」「法律にこだわる」人とよく一緒にいられるなと。
もちろん犯罪はいけないことですけど、わずかな違反も許されないなかでよく生活できるなと考えてしまいました。
私は絶対無理ですね。
と思っていたら、最後にやっぱり無理だったとわかります。
母を排除(殺害)するように仕向けていたのは子供?
たまにしか会わない親友でさえ殺してしまいたいと思ってしまうほどだったのだから、常に一緒にいる子供はどうだったのか。
最後はちょっとしたどんでん返しがあり楽しめました。
未読の方はぜひ。
→ 絶対正義
【編集後記】
昨日は年末調整や申告書の作成。
合間に子供の手続きなどを。
もう来年に向けて色々とやらなければいけないことがあります。
【イクメン日記】
ようやくクリスマスプレゼントが決まったみたいなので手配を。
直前で変わらないことを祈ります。
【一日一新】
コメダ珈琲 ランチプレート