小説「禁じられた遊び」を読みました。
怖いのは生きている人間。。
小説「禁じられた遊び」
※ネタバレあります。
Amazonで見かけて即買いした小説です。
「禁じられた遊び」のタイトルも面白そうだし帯の「ママはもうすぐ生き返るよ」も怖そう。
第4回本のサナギ賞 大賞作品なので期待大でした。
結論から言うと、面白かったですね。
期待通りに楽しめましたので買ってよかったです。
あらすじは、
主人公・伊原直人は、妻の美雪、息子の春翔と共に幸せな生活を送っていた。 しかし、念願のマイホームを購入した矢先、美雪が交通事故に遭い、死亡ししまう。 絶望する直人に対し、春翔は「ママを生き返らせる」と、美雪の死体の指を庭に埋め、毎日熱心に祈りを捧げる。 同じころ、フリーのビデオ記者、倉沢比呂子の周りで奇怪な出来事が起こり始める・・・・・・。
母親が交通事故で亡くなってしまうが・・・。
子供についたちょっとした嘘が
切れたトカゲのしっぽを埋めて念じていればトカゲが復活するよ、と子供に嘘をついてしまいます。
ちょっとした悪戯のつもりで子供に教えてしまった嘘がすべての元凶となります。
帯の「ママはもうすぐ生き返るよ」の言葉が表しています。
交通事故により亡くなってしまった母親の指を庭に埋めて何やら念じている子供。
その子供の様子がハッキリイメージできて怖い・・・。
「もうすぐ生き返るよ」の言葉も怖い。
実際に、、、生き返ります。
夫に好意を寄せている女性を敵視し襲ってきます。
母親は生前から不思議な力があり、夫に好意を寄せている女性に対して不思議な(霊的な)力で嫌がらせ(とはいえないくらい)をしています。
女性はこの母親に不思議な力があり、夫に好意を寄せていることを見抜かれて自分に嫌がらせをしていると感じていました。
このあたりの描写も非常に怖い。。
亡くなった後にゾンビのように復活したのも、女性を襲うのもすべて母親自身に不思議な力があったからだと思わせる描写があって怖い。。
母親しか知りえない情報を子供がしゃべりだすのも怖い。
実は子供が・・・
でも、不思議な力があったのは母親ではなく実は子供。
母親の指を埋めて念じていたら母親が復活したのも、
母親しか知りえない情報を子供が知っていたのも母親の力によるものではなくすべては子供が原因。
不思議な力を持っていたのは子供自身だったという話。
その子供も最後は雷にうたれて・・・・。
最後の最後に主人公が正気に戻るかと思いきや・・・・・・・。
ホントに想定外というか予想外の展開で一気読みでした。
途中にグロいシーンもありますがそれほどでもありません。
ホラー小説好きな人は是非。
→ 禁じられた遊び
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【編集後記】
昨日は税務調査の相談。
その後は執筆を。
期限が迫っているので焦り気味。。。
【イクメン日記】
次男が最近あまりご飯を食べません。
保育園でおやつをたくさん食べているのかも。
本人は言いませんが。
【一日一新】
プールで使えるメガネ