この仕事を始めてから10年近く経ちますが、ずっと気になっていたのが
中小企業に経営分析は必要なのか? ということです。
経営指標の数字をよくするには利益をだすしかない
いろいろな指標を使って経営分析しても中小企業にはほとんど役立ちません。
もちろん、流動比率とかキャッシュフローとか基本的なものは必要です。
でも、大部分のものは役立ちません。
「現金より借入金の残高が多いから問題です。このままではいつかダメになります」 なんて言われなくても
経営者はそんなことくらいよく分かっているのです。
それでも、分析をしてもっと改善した方がいいというと、「じゃあどうすればいいんだ」という話になります。
経営指標の数字をよくするためには利益を上げるしかないのです。
「じゃあどうすれば利益がでるんですか」と聞かれます。
正直、この質問には答えられません。
これは経営者に考えていただくしかありません。
外部にどんなアドバイスを求めても実行するのは経営者です。
経営者が必死に考えて努力するしかありません、外部がどれだけアドバイスしても実行しなければ意味がありませんから。
昔、自宅の近所の飲食店にテレビがきたことがあります。
番組名は忘れてしまいましたが、つぶれそうな飲食店をプロがアドバイスして経営を改善させるというものでした。
始めは結構お客さんが入っていましたが、気付いたら元の状態に戻っていました。
潰れたかどうかはわかりません。
どんなに外部がアドバイスしても経営者自身が実行しなければ意味がないのです。
結局は、資金管理がすべて。経営者は分析よりも必死に働くこと
なかには経営分析が好きな社長もいます。
どんどん質問してくれるし、こちらの話もよく聞いてくれます。
でもどんなに問題点がわかっても具体的な改善策がないのであれば意味がありませんよね。
中小企業にとってはお金がすべてです。
経営指標の改善なんかより、安心して資金繰りがまわせるようになることの方が大切です。
安心できるくらいお金を得るためには継続して利益をださなければいけません。
そのためには、経営者は経営分析などの知識をつけるよりも
もっと必死に考えて必死で働くことが必要となります。
中小企業は経営者の考え方一つで変わります。
積極的な思考をしていれば事業は必ず成功します。
【編集後記】
タブレットが欲しくていろいろと物色中です。
iPadかネクサス7か、迷ってます。
【イクメン日記】
下の子が9ヶ月なりました。
こどもの成長速度は違いますね。
長男は9か月のときにはつかまり立ちしてましたが、
下の子はまだ全然できません。