小説「黒面の狐」を読みました。
ホラー小説かと思ったのですが違いました。
でもミステリとして楽しめました。
小説「黒面の狐」
※ネタバレあります。
小説「黒面の狐」を読みました。
著者は「どこの家にも怖いものはいる」「怪談のテープ起こし」などホラー小説が多い三津田 信三です。
今までも何冊か読んでみて楽しめた作品が多かったです。
「黒面の狐」も期待して読みました。
ホラーミステリーの旗手による新シリーズ、ここに開幕。
ホラーだと思って期待していたのですけれど、ホラーではないかなと。
確かにホラー要素はあるのですけどかなり薄い。
炭坑での連続不審死
内容は炭坑の話。
イメージがしにくいところですけどかなり過酷な現場であったことだけはわかります。
やがて同室の合里が落盤事故で坑道に取り残されたのを皮切りに、炭坑夫が次々と自室で注連縄で首を括るという、不気味な連続怪死事件に遭遇する。
現場からはいつも、黒い狐の面をかぶった人影が立ち去るのが目撃され……。
敗戦に志を折られた波矢多は、相次ぐ変死体と“狐面の女”の謎を解けるのか。
連続不審死が起こりそのときに狐面の女が目撃されるという。
密室で狐面の女がどうやっていなくなったのか?がわからず。
最初は霊的な話、ホラー的な感じかと思って期待していたのですが・・・・・。
炭坑の奥で狐面の女がでてきてってだけでホラー要素はあるのですけどね。
ミステリとして
ホラーではないけすけどミステリとしてなら楽しめます。
実際、誰が犯人なのか、なぜなのか、が気になって一気読みしてしまいました。
一見すると自殺に見えるけども立て続けに死者が出る。
しかも密室。
殺人事件だろうと気づくも被害者に何かしらの繋がりがあるのか?
どんな繋がりなのか?
後半に被害者の繋がり、殺された理由はわかります。
戦時中がいかに狂っていたか。
怨みは消えないモノなんだなと。
それにしても犯人が意外でした。
連続殺人の標的にとなったのは昔に散々ひどいことをしてきた人物。
復讐、怨みだろうとは予想がつくも誰が犯人なのかわからない。
怨みを持っているだろう人物は空襲で死亡していたり、すでにいなくなっていたり。
一番あり得なそうな人物が犯人というのはよくあることですね。
「黒面の狐」もそうでした。
死亡していたと思っていた人物が実は・・・。
ホラーとして期待していると肩透かしですけど、ミステリとして楽しめました。
未読の方はぜひ。
→ 黒面の狐
【編集後記】
昨日は夜にちょっと寝落ち。
気付くと10分20分くらい経っていて・・。
早寝早起きにした方がいいのかもしれません。
【イクメン日記】
次男はクリスマスに何が欲しいのかコロコロ変わります。
長男は自転車買ったのでもういいかなと思いつつ何もないのも。。
【一日一新】
子供用クリニカ