ホラー小説の「怖ガラセ屋サン」を読みました。
楽しめました。
怖ガラセ屋サン
ホラー小説の「怖ガラセ屋サン」を読みました。
著者は「ぼぎわんが、来る」の澤村伊智です。
ぼぎわんが、来るは好きなホラー小説のひとつなので非常に楽しみにしていました。
感想としては、かなり楽しく読むことができました。
「怖ガラセ屋サン」は短編集です。
長編の方が好きなのでちょっと心配でしたけど十分楽しめました。
怖がらせる
「怖ガラセ屋サン」はその名の通り誰かを怖がらせる。
誰かを怖がらせてほしい。戦慄させ、息の根を止めてほしい。そんな願いを考えてくれる不思議な存在――。「怖ガラセ屋サン」が、あの手この手で、恐怖をナメた者たちを闇に引きずりこむ!
読んでいて本当にゾッとした話もあります。
“怖がらなかったこと”を、後悔させてあげる――。
本当に怖い。
人間が怖いってわかっているのに
私が一番怖いと思ったのは一番最初の話。
ちょっとホラーに興味がある人はすぐに「一番怖いのは人間」と言います。
幽霊や化け物が出て来る話も怖いけれど、なんだかんだで一番怖いのは人間だと。
私もそう思います。
ホラー小説が好きで今までに何冊も読んできましたけど、やっぱりなんだかんだで人間が怖い。
どこかおかしい人、ネジが外れているような人が怖い。
人間が一番怖いって知っているけど、具体的に何かしているのか?
一番怖い「人」に対して何か備えをしているの?
正直、私も何もしていません。
怪談は作りものだと笑う人、不安や恐怖に付け込む人、いじめを隠す子供、自分には恐ろしいことは起こらないと思い込んでいる人……。
どこか他人事に考えています。
子供が通っている塾講師の過去を知っている?
過去に児童虐待で逮捕されているかも?
後輩の婚約者だという初めて会った人を自宅に招いたけど本当に婚約者?
カフェでたまたま隣に座った人は本当にたまたま隣になったのか?
考え出すとキリがないし恐ろしい。
でも、そんな恐ろしいことを体験できるのが「怖ガラセ屋サン」です。
考えていたら何もできないし現実的にはどうしようもありません。
他人を疑いだすのもよくないのでしょうけども、もうちょっと考えないといけないのかなと思ってしまいます。
グロい描写はあまりないので苦手な人にもお勧めです。
未読の方はぜひ。
「怖かったですか?」
わたしは怖かったです。
→ 怖ガラセ屋サン
【編集後記】
注文していた天体望遠鏡が届きました。
想像よりもかなり大きくてビックリ。
持ち運びできるか・・。
夕方には子供の算盤に。
【イクメン日記】
思っていることを気をつかってなかなか言えないみたいです。
どんどん言って欲しいのですけどね。
言えない空気を作ってしまっているかもしれないので反省です。
【一日一新】
天体望遠鏡