小説「許されようとは思いません」が面白かったです。
どんでん返しとは言えないかなと。
ホラーではない
※ネタバレあります。
ホラー小説ばかり読んでいるのでAmazonのオススメもホラーばかりです。
新しく買うホラー小説は基本的にはオススメで出てきたものから選んでいます。
今回読んだ「許されようとは思いません」もオススメから選びました。
ですが、ホラーではありませんでした。
タイトルからして何となくホラーでもおかしくないかなぁと。
表紙も暗めですし。
超弩級のどんでん返し、5連発!!
ミステリーランキングを席巻した傑作短編集が遂に文庫化。
どんでん返し、、、でもないのかなぁという印象です。
それぞれの話が違う
5つの話が収録されています。
- 目撃者はいなかった
- ありがとう、ばあば
- 絵の中の男
- 姉のように
- 許されようとは思いません
それぞれの話が違うのは当たり前なのですが、似たような話ではなくジャンルが違うような感じ。
それぞれの話が楽しめました。
特に好きだったのは一番最初の「目撃者はいなかった」と一番最後の「許されようとは思いません」です。
共感できる「目撃者はいなかった」
目撃者はいなかった、はすごく共感できました。
営業成績が悪い主人公がある月に急に成績が上がり、面倒をみてくれていた先輩が喜んでくれる。
が、よくよく確認すると単純な売上伝票の記載誤りが発覚し、、という話。
単純な売上伝票の間違いが発覚した時点ですぐに報告していれば大ごとにはならない。
けど、喜んでくれた先輩などの顔が浮かんで言えない。
結局、誤魔化すために大掛かりなことをやってしまうと。
気持ちはすごくわかりますね。
ミスは隠したいし、単純なミスだから周りから白い目でみられるし。
すぐ報告するのが一番いいのはわかっているし、時間がたてばたつほど問題も大きくなってしまうのに言えない。
誤魔化す選択をしてしまうのも理解できますね。
誤魔化すために会社を休み色々と工作しているうちに交通事故を目撃してしまい・・・。
被害者は亡くなり明らかに加害者側が悪い状況。
ただ、目撃者が見つかっていないことから加害者の証言のみでその被害者が一方的に悪いと判断されてしまってい
る。
そこで、その被害者の配偶者が出てきて事故の状況を証言してほしいと頼まれる。
一旦は断ったけど、、、、、。
証言すれば被害者の無実は証明できる。けど、自分がその時間にその場所にいたことがわかり売上の誤魔化しがバレてしまう。
被害者の配偶者の登場がちょっと違和感あるかなぁと。
ただ全体としては楽しめた話でした。
そういうことかと思う「許されようとは思いません」
タイトルにもなっている「許されそうとは思いません」。
恥ずかしながらこの本を読んで村八分、村十分の理解が深まりました。
他所から嫁いできた妻が病気でもうすぐ亡くなると思われる夫を殺害して村十分となってしまったと。
そのまま待っていれば病気でそのうち亡くなってしまう夫をなぜわざわざ殺害したのか。
そこで村十分がかかわってくると。
村八分ということは二分は許されているわけですね。
火事と葬式は手伝ってくれる。それ以外は手伝わない。
それが村十分になればそれすらない。
その村出身の主人と同じお墓に入ることもなくなる。
最近になって親とお墓の話をすることが出てくるようになったこともあり、その年齢になってくるとお墓が気なるんだなと感じていたところです。
正直、今でも自分のお墓がどうなるのかそれほど深く考えてはいません。
親とお墓の話をするようになったことで「気になるようになるんだな」と感じていたことで「許されようと思いません」も納得できました。
他の話もどんでん返しとは言えないかもしれませんが、、楽しめます。
未読の方はぜひ。
【編集後記】
昨日はテニス。
その後は実家に。
甥っ子も来ていてかなり賑やかでした。
たまにみんなで集まれるのはいいですね。
【イクメン日記】
ずっと使わないでいてニンテンドー2DSLLを次男にやらせてあげることにしました。
かなりハマっていて楽しいようです。
上手く制限しながら活用してもらいます。
【一日一新】
次男に2DSLL