今から税理士になる価値ってあるのでしょうか?
正直なところ、自分の子供にも自信を持って勧めることができません。
税理士業に魅力を感じているならありです。
税理士になっても楽じゃない
先日、税理士仲間と食事をしました。
その際に話題となったのが「今から税理士になる価値ってあるのか?」です。
その場にいたのは全員が税理士だったので、価値ってそんなにないよね、みたいな話になりました。
以前も記事にしましたが税理士資格を取ったからって楽ではありません。
参考税理士資格を取ったからってバラ色の人生ではない
私は税理士になって5年以上経ちますが楽ではありません。
「税理士になれば楽して稼げる」なんてもってのほかで絶対にそんなことはありません。
(楽して稼げる職業なんて無いでしょう)
税理士になる価値はあるのか
税理士資格を取っても楽ではありません。
食事会で印象に残っている言葉が「今からまた税理士試験を受けるのは絶対にイヤ」ということ。
それだけ税理士試験は大変なのです。
では、今から税理士になる価値ってあるのでしょうか?
一概には言えませんが税理士を目指す目的にもよるでしょう。
以前にこんな記事も書いています。
関連税理士試験を受ける理由は?それは本当に税理士でないとできないこと?
稼げそうだから税理士になる
稼げそうだから、という理由ならやめたほうがいい。
士業は稼げるイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことありません。
確かに税理士でも稼いでいる人もいますが一握りです。
ただ稼ぎたいなら普通に起業した方が絶対に良い!
税理士はドカーンと稼ぐことはできません。
コツコツとやって少しずつ売上を上げていくイメージです。
稼ぎたいなら苦労して税理士になるよりも普通に起業した方がいいです。
独立したいから税理士になる
これも別に税理士でなくてもいいでしょう。
税理士試験に合格するには膨大な時間と労力がかかります。
その時間と労力を他のことに(起業など)に費やして独立した方が成功する確率は高いでしょう。
税理士試験にかかる時間と労力をそのまま起業のために費やすことができたら上手くいくのではないでしょうか。。
独立したいだけなら他のことに労力をかけた方がいいでしょう。
営業が苦手だから税理士になる
税理士業界をよく知らない人から見ると「税理士は営業しなくてもいい」ように見えるようです。
まったくそんなことありません!
税理士も営業しないと食べていくことができません。
看板出しておけばお客様が来るなんてことは絶対にない。
実際に独立したからわかりますが、何かしらの方法で営業する必要があります。
営業が苦手だからといって税理士になっても結局は営業しなければいけません。
ただ、営業が苦手でもやり方を変えれば大丈夫です。
参考営業が苦手な人ほど独立前からブログをやるべき
営業が苦手だからという理由だけだったら大変な思いをして税理士になる必要はないでしょう。
税理士になったところで営業は必要ですから。。。
税理士業に魅力を感じているなら目指す
税理士の仕事が好き、それなら税理士になるのもいいですよね。
中小企業や個人事業主にとって一番身近に相談できるのは税理士ですから相談相手になりたい、というのもいいですね。
「税理士業」に魅力を感じているなら税理士を目指すべきです。
独占業務で税理士にしかできない仕事があります。
その仕事をしたいなら税理士を目指すしかありません。
認知度が高いから商売はしやすい
税理士のいいところは商品やサービスがわかりやすいことです。
「税理士です」と言えばどんなサービスか説明しなくても、誰もが「税金の計算をしてくれる」「節税の相談」をイメージしてくれます。
資格を取るのは大変なのですが、売るものがハッキリしていますし認知度も高いです。
商売として考えるとやりやすい面はあります。
起業はどうやって商売をしていくかを考える必要がありますが、「税理士業」なら売るものは決まっています。
どうやって違いを出すか、価格をどうするか、ターゲットなど細かいところは決める必要がありますし、みんなとまったく同じことをしていても仕事を獲得するのは難しいでしょう。
それでも大枠は決まっているので新たに自分で商売を考え出す必要性は低いです。
理想の働き方をするための手段として
これも「税理士でなくてもいい」と言えばそうなのですが、、自分の理想とする働き方をするために税理士になるのもありかなぁと考えています。
私は残業をしないで時間重視の働き方をしていますが、これも税理士であるおかげです。
先ほど書いたように「税理士でなくても」このような働き方ができるかもしれません。
ですが、私がもし税理士になっていなかったら時間重視の働き方ができていたかどうかはわかりません。
他の先輩税理士でも自由な働き方をしている方はたくさんいます。
トライアスロンやってたり毎日野球の応援に行ってたり山を走ってたり。
可能性が広がる
税理士資格を取得すれば仕事がしやすいのは事実です。
セミナーや執筆なども「税理士」の肩書きがあった方が仕事を依頼してもらえるでしょう。
「税理士」の肩書きがあるだけで信用力が違います。
今は昔ほどでないですが、それでも肩書きがあるかどうかは違います。
税理士になって自由な働き方を目指すのはありです。
自分の子供を税理士にさせたいか
正直なところ、自分の子供が税理士になりたいと言ったときに素直に喜べるかどうかわかりません。
自分の姿を見て「なりたい」と思ってくれるのは嬉しいけど、税理士になれと勧めることはできないなぁと考えています。
自分からなりたいと言うならいいけど、どうしようかと迷っていたら勧めません。
税理士試験は膨大な時間と労力がかかりものすごく大変です。
その割には。。。
それだけの時間をかけるなら他のことに費やして欲しいなぁと考えてしまいます。
まとめ
改めて考えてみると自分の子供にさえ自信を持って「税理士になれ」と勧めることができないなぁと。
当然他人にも安易に勧められません。
ただ、税理士業に魅力を感じていたり自由な働き方をしたいと考えるなら目指すのもいいでしょう。
【編集後記】
昨日は事務作業中心。
確定申告、執筆など。
まとまった時間があると集中できます。
【イクメン日記】
次男のオムツがまだ取れない。。
かなり厳しめにやらないとダメですね。
【一日一新】
office365更新
スマホからプリンター印刷
【一日一捨】
プライベートの領収書