税理士試験体験記【受験のきっかけから消費税法合格まで】

税理士試験の体験記を書いてみます。
ずっと働きながら税理士試験に挑戦し8年間で合格することができましたので、その過程を記します。

税理士試験は非常に長丁場で一人で勉強を継続するのはすごく辛いので同じ環境の受験仲間や合格者の体験記を見ることでモチベーションを継続することができるでしょう。

私の合格科目は、簿記論・財務諸表論・法人税法・所得税法・消費税法です。
一番最初に受験したのは消費税法。

まずは税理士試験を受験するきっかけから消費税法合格までを書きます。

税理士試験会場

税理士試験を目指したきっかけ

大学卒業後に中古車販売会社に就職しました。
当時は東証2部(現在は1部)で1部上場を目指している勢いのある会社です。

体育会系のノリで自分とは合わなかったのですが、車好きなこともあって車関係の会社を選んだのです。学生時代はディズニーでアルバイトに明け暮れて自分で中古のスポーツカー(トヨタレビン)を買ったりもしました。走り屋ではないですがマフラーを変えたりしてちょっとだけ改造するのが楽しかったです。

就職した会社がブラック

好きだった車関係の仕事に就けたのは良かったですが、労働環境は非常に悪かったですね。。。今なら間違い無くブラックと言われているでしょう。

朝8時に出社して帰宅は夜中の午前2時。休みは月に1日あるかないか。日中は営業、夜に買い取った車を洗車してオークション会場に持って(乗って)いくのでいつも帰りは日付を回っていました。。初めの頃はいろいろな車に乗れて楽しかったのですが、さすがに労働時間が長くキツく感じてきました。

友人の影響で税理士試験を受けることに

そんな時に友人が土地家屋調査士という国家資格を目指していることを知り、自分も資格を取ろうと思うようになったのです。

勤めていた中古車会社でマークIIツアラーV、RX−7とスポーツカーを立て続けてに買い換えたせいでローンがだいぶ残っていたこともあり、働きながら取得できる資格を探すことにしました。

資格の学校からパンフレットを取り寄せて調べた結果、税理士を目指すことに。

税理士なら1科目ずつ合格していけばいいので働きながらでも取得できる、と書いてあったのです。当時は簿記の知識なんて全くなかったが、なんとかなるだろうと軽く見ていたのです。。。

新卒で就職した中古車会社は1年経たずに退職しました。
親は心配するだろうと思ったのですが、何も言いませんでした。
毎日午前2時頃に帰ってきて7時に家を出る生活だったので親も早く辞めたほうがいいと思っていたようです。

いきなり消費税法を受験

退職したのが2月頃。翌月の3月に資格の学校TACに行き税理士講座の申し込みに行きました。TACを選んだのは自宅から近かったからです。

税理士試験を受験するといっても何をどうしていいか全くわかりませんでした。

そもそも受験資格が必要なことも知らなかったです。。何も考えていなかったのですが大学で取得した単位を確認してもらって受験資格はあることはわかりました。

TACで相談したら、「今から簿記論を受験しても8月の試験には間に合わない。4月から消費税法を受験するのがいい」と言われ、何もわからなかったので言われるままその場で消費税法の申し込み。今から考えると4ヶ月しかないのにかなり無謀だったと思います。そもそも試験が8月だということも知らなかった。。

4月から消費税法の講義が始まりました。

法律の勉強なんて初めてだったのでとにかく必死でしたね。毎回、前回の授業内容を確認するミニテストがあり満点を取ることを目標にしてとにかく頑張りました。トレーニングという問題集も時間のある限りやったし、とにかく言われるものは全てやりました。

理論暗記が大変

大変だったのは理論暗記。

理論は法律の条文を端折ったものなのですが、とにかく覚えにくい。
税理士試験の勉強は初めてで慣れていないし、意味なんて理解することはできないので丸暗記するしかなかったのです。

試験に出そうなAランクからCランクくらいまでとにかく丸暗記。これが本当に辛かったが必死に覚えました。夜に覚えて翌朝に実際に書いてみる、という方法で覚えました。TACで理論の解答用紙を買ってそれに書いていました。確か1枚書くのに15分くらい(13分とか)だったような気がします。

本試験では、たまたま覚えていた理論が出たので書くことができました!

6月から税理士事務所に勤務

ローンで買った車の支払いが大変だったこともあり、6月から税理士事務所で働くことにしました。本試験の2ヶ月前から働くなんて今考えるとありえないですが、当時はホントに税理士試験のことをわかっていなかったのです。

ただ、勤めた税理士事務所が試験を応援していたこともあり勉強時間は十分確保できました。

残業がほとんどないので18時30分には帰宅できたので、最低でも1日3時間は勉強時間を確保。仕事を覚えるのも大変でしたが毎日勉強時間を確保できたのは大きかったです!周りに受験生がいたのも刺激になって良かった。

本試験は超緊張

本番の試験がこんなに緊張するものだとは思わなかったです。
本当に手が震えて書けないくらいの緊張。
始まる前には試験途中で行きたくならないようにと思って何度もトイレに行きました。

試験前には周りの受験生がすごくできるような人たちに見えて本当に合格できるかかなり不安になった記憶があります。

計算用紙を一緒にホチキスで閉じてしまうというミスをしましたが、なんとか計算まで全て書くことができました。

結果、1回の試験で消費税法に合格することができました。

合格できた理由

合格できた理由としては、運が良かった!

覚えていた理論が出たことが一番大きいですね。専門学校の理論マスター通りに一言一句間違いなく書けた自信があります。

計算は最終値まで合わせるのはとても無理な試験ですが、、途中の課税売上割合の数字が回答とピッタリ同じだったことは憶えています。
今の試験がどうかわかりませんが、当時では課税売上割合まで合わせることは必須でした。専門学校の先生からも「課税売上割合までは合わせてください」と言われていたのです。

とにかく専門学校を信じてひたすらやったことが良かったです。

問題集や答練はできるようになるまでひたすらやりました。
計算過程の途中で答えが合っているかどうかがわかるくらいまでやりこみました。

まとめ

何もわからず始めた税理士試験ですが、運良く最初の受験で消費税法に合格。
何もわからなかったのが良かったんですね。
専門学校を信じてひたすらやることができましたから。

余計なことをする余裕もなかったのです。

試験のベテランになっていくほど、いろいろな情報が入ってきて余計なことをしようとしがちです。通っている専門学校を信じて言われたことだけやっていても十分合格はできます。

消費税法の次に受験したのは簿記論。
簿記論・財務諸表論の合格には4年かかりました。。。
次回はこの辺りを書きます。

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【編集後記】
昨日も終日オフ。
庄和総合公園に行って遊んだ後はイオンモール春日部に。
母の日だったので夜は外食。

【イクメン日記】
いよいよ次男のプレ幼稚園が開始。
本当に大丈夫かかなり不安です。。。

【一日一新】
庄和総合公園
イオンモール春日部
ホノルルコーヒー

【一日一捨】
古い自転車の鍵

       

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