「朝が来る」を読んでみました。内容は特別養子縁組に関するものです。
子供を産めない人、望まず産んでしまい手放さなければいけなかった人の両方について書かれています。養子を考えているなら読んでみましょう。
子供を手放さないといけない状況というのは本当につらいことですが、
子供を本当に欲しがっているのに産めない人もいるのです。
「子供」について考えさせられます。
※ネタバレ含みます。
「朝が来る」の内容
小説「朝が来る」を読みました。内容は特別養子縁組についてなので、子供が好きな私にとって興味深いものでした。
子供が産めない人と子供を手放さなければいけなかった人について書かれています。小説なのですが、取材に基づいて事実に沿って書かれた部分が多いようです。Amazonのレビューを見ても「テレビで見たような内容そのままだった」というような感想が多いです。取材の事実に基づいているともいえます。
簡単なあらすじは、
子供ができない夫婦が不妊治療を始めてみるが、それでもなかなかできない。検査した結果、男性側に原因があることがわかった。子供を諦めていたときにテレビで特別養子縁組を知り養子をもらう。子供が5歳くらいになったときに産みの母親が子供を返してくれ、と言ってくる。。。 というものです。
この小説は、「子供が産めない人」と「子供を手放さなければいけなかった人」の両方について書かれています。
子供がいないプレッシャーはキツイ
「朝が来る」にも書かれていますが、なかなか子供ができない状況というのは非常にツライです。。
何度か当ブログでも書いていますが私には2人の子供がいますが、結婚したのは26歳で長男が生まれたのは32歳のときです。結婚して6年ほど子供がいなかったのですが、理由は私の税理士試験です。税理士試験がある程度落ち着くまで妻には待ってもらっていました。
その間、「子供がいない」というプレッシャーみたいなものを感じました。。。
実の親にも直接言われたわけではないのですが、周りの友人たちに子供が出来たりすると焦りも感じます。有り難いことに今は2人子供ができてすごく良かったと思っています。
夫が検査を嫌がる理由がわからない
「朝が来る」の不妊の原因は男性でした。
それがわかったときに夫はすごくショックを受けています。それ以前に検査にいく段階でも積極的ではありませんでした。
私にはこの感覚がわかりません。
今でこそイクメンとかいってますが、自分の子供が生まれるまでは子供は好きではありませんでした。それでも検査に行くことに抵抗があることが理解できません。子供って夫婦で作るものなので女性だけの問題ではありませんよね。
「朝が来る」の夫も検査をしぶっている描写があります。
夫も子供を望んでいるのに自分の検査はしぶるのっておかしいよなぁと感じました。。
養子でもかわいい
特別養子縁組をしてもらった子供を本当にかわいがっています。
自分の子供といっても男は痛い思いをすることはありません。
妻のお腹がだんだん大きくなってきて「いる」ことはわかるけど、胎動も感じられません。
生まれて抱っこしたときにはじめて感じることができます。
養子も同じような感じなのかなぁと思いました。
特別養子縁組をして法律上も自分の子供となったら、
血がつながっていなくてもかわいいと感じるようになるのでしょう。
ずれるのは親が原因かも
「朝が来る」の子供を産んだ本当の母親は中学生です。
中学生で妊娠して気づいたときには中絶が出来ない状態。仕方なく産むことになりますが、育てられないので養子に。。
いまや中学生で彼氏彼女がいるのはおかしいことではありません。
が、妊娠までしてしまうのはちょっとずれているといえるでしょう。
「朝が来る」では、ずれてしまう原因は親にあるように描かれています。
なにかと世間体を気にする親が子供の気持ちを考えず、自分たちのことしか考えない言動をしています。それに対して子供の反発心が強くなって・・・と。中学生での出産だけでなく、その後もなにかと親に反発してだんだんと落ちていきます。
正直、読んでいてすごく考えさせられました。
いつも子供に怒っていますが、、それって本当に子供のためなのか?それとも世間体を気にしている自分のためじゃないのか?など。
レストランで騒いでいる子供を怒るときも、周りのお客さんから「親は何やってるんだ」と思われたくないだけでは?と考えてしまいました。。。
世間体ばかりを気にして子供のことを本当に考えているのか?
「朝が来る」は小説ですが本当に起こりそうで怖い。
世間体ばかりを気にしている親に子供が反発。そして問題を起こす。
子供のことを見てあげることの大切さを感じました。
まとめ
正直、ラストはちょっといまいちな感じでした。
ただ子供を産むということについて非常に深く考えさせられる内容です。子供が欲しいと思っている人は是非一度読んでみてください。
小説ですが考えさせられることが多いです。
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