節税のための保険加入は慎重に!本当に必要かどうかよく検討しよう

節税のための保険は慎重に!節税にはなりますがお金はでていきます。
保険は毎年支払うものです。今年だけでなく来年以降もずっと支払できますか?

今日は保険代理店の方と打ち合わせしました。

保険の加入は慎重に検討しないといけません。

代理店も保険もちゃんと自分のためになるものを選びましょう!
その保険が本当に必要なのかもよく考えましょう。

2015-01-07 21.47.20

保険代理店から紹介してくれと頼まれるけど。。。

今日は保険代理店の方を会いました。
いろいろと保険のことについて伺いました。

話をしていてちょっと「ん?」と感じたことがあります。

どうも自分たちの利益を上げることを一番に考えているような感じなのです。
もちろん商売ですから利益を上げることは大切なのですが。。

でも扱っているのが保険ですからね、本当に必要な保険を勧めているのか疑問です。
保険の加入を考えている人がいたら紹介してほしい、とのことでしたが不安です。。。

大切なお客さんを紹介するのはちょっと躊躇います。

保険は節税に有効だけど

税理士は経営者と会う機会が多ので保険会社が寄ってきます。
節税のために保険に加入する、ということがよくあるからです。

法人ですから加入する金額は個人よりも大きくなりますからね。
保険会社も個人相手にしているより法人相手の方がいいのでしょう。

保険が節税に有効というのは間違いありません。
節税に関して本とかネットで検索しても必ず保険というものがでてきます。

保険は支払った金額が全部経費できるものなんかもありますので、
金額が大きい保険に入ればかなりの節税になります。

1,000万円の保険料を支払っても全部経費にできたりする保険もあります。
最近は厳しくなって支払った金額全部を経費にできるものは少なくなりました。
半分だけ、というものが増えてきましたね。

半分でも1,000万円なら500万円です、かなり大きいです。
しかも保険は決算の直前でも大丈夫なのです。

1月決算の会社なら1月末までに支払を済ませれば経費にできるのです。
利益がでてるから、ということで今から保険を検討しても間に合います。

その保険は本当に必要なのかよく検討しましょう

保険は節税のためには有効なのですが、本当に必要なのかよく検討しましょう。
仮に1,000万円利益、税率30%として

  • そのまま何もしなければ、税金は300万円、手元に700万円残ります。
  • 節税のために1,000万円を保険料として支払ったら、利益は0になるので税金も0になります。
    でも、お金も0になってしまいます。

保険に加入すれば確かに節税にはなります。
でも、保険料を支払うわけですからお金がなくなってしまいます。
お金がなくなる節税、なのです。
税金も減るけどお金も減ってしまうのです。

しかも、支払は今年だけではありません。
来年もその次もずっと支払続けていくのです。
来年も同じように利益がでますか?

さらに、加入者のことを本気で考えて必要なものを勧めてくれる代理店ならいいのですが
上記のように自分たちの利益を第一に考えている代理店だと
必要に高額な保険を勧めてくるかもしれません。

まとめ

保険というのは本来の役割としてリスクに備えるというものがあります。
必要ないのに入る必要はありません。

何億円も持っている人が医療保険に入る必要はありませんよね。
家族がいない人が死亡保険に入る必要ありません。

それでも、保険が節税のために有効であることは間違いありません。
税理士であってもその人にとって一番いい保険は何なのかはわかりません。
たくさんの保険会社があり、たくさんの保険の種類があるなかで最適なものを提案することは税理士にはできません。

結局は保険代理店などの専門家に頼ることになります。
無駄な保険には入らない、という意識を持ちつつ信頼できる専門家を探すしかありません。
私も何人か保険会社の知り合いがいますが信頼できるのは数人です。

保険は信頼できる人を探してその人から加入するようにしましょう。

 

【関連記事】

【編集後記】
ネスカフェのバリスタを買ってみました。
インスタントよりはいいです。

【イクメン日記】
長男が今の次男くらいのときには外で走り回っていました。
やはり成長の速度は違いますね。
長男はすごく太っていましたし。