お役所仕事は悪いことか? きっちり仕事をするという点はいい。

 

 

先日、役所から子育て世帯臨時特例給付金の申請書が届きました。
消費税が8%になって支出が増えるので、子供一人につき1万円支給します、というものです。
1万円ではとても足りないと思いますが無いよりはマシです。

役所なのに「お役所仕事」になってない?

何箇所か記入するところがありましたので、書き方を見ていたら気付いたことがあります。
申請書には、氏名や住所などがすでに印字されていました。
違っていたら二重線で修正してください、というものです。

そのなかで、生年月日が西暦(1979年)で印字されていました。
書き方の例をみると、「昭和○○年」となっています。
書き方には「昭和」となっているのに印字してきてるのは「西暦」になっているのです。
その他、記入すべき個所の説明がなかったり「書き方」の意味をなしていませんでした。

これとは別に何日か前に児童手当の申請書が届いていたのですが、
返信用封筒に自分で切手を貼る必要がありました。
今回届いたものは切手は不要でした。
どういう理由なのかわかりませんが、統一感がないです。

こういうのをお役所仕事というのかなぁと思って調べてみました。
国語辞典にはこう記されています
「形式だけをむやみにやかましく言う上に、
非能率的の典型とも思われる仕事ぶり」

形式もばらばらだし、役所なのにお役所仕事になっていませんよね。
非効率っていうところは合ってるかもしれません。

税理士もお役所仕事みたいなもの?

ところで、お役所仕事は悪いことなのでしょうか?

融通がきかない、決められたことしかやらない、というのは確かに悪いイメージしかありません。
でも逆にいうと、しっかりルールに従えばきっちり仕事をしてくれるということです。

印鑑登録を例にとると、本人確認ができない場合には絶対に登録はできないはずです。
どうしても今日必要だから、と言われて本人確認のレベルを落として登録してもらえることはないでしょう。
そんなことをされたら、信用がなくなりますし悪用されかねません。
ただ「きまりだから」というだけでなく、こういう書類で代用できるとか、こういう方法もあるとかいろいろ提案してくれればいいと思うのです。

われわれ税理士も法律にのっとって仕事をしています。
たまに、税理士もお役所仕事みたいだと言われてしまうこともあります。
「証明書がないと控除できないので用意してください」というと、
支払ってるのは間違いないんだから融通きかして控除してくれ、と言われることもあります。
客観的にみてほぼ間違いないと思っても法律に証明書の保存が要件として定められていれば
それに従うしかありません。 融通をきかせて経費にすることはできません。

それは脱税だからだめ、税法に決められているから、というだけでは役所と同じです。
こういうケースなら経費になる、こうすれば節税できるといった提案が必要ですよね。

お役所仕事も大事です。
でも、それに固執せずどうすればよいのかという提案することも大切です。

【編集後記】
昨日は子供を寝かしつけていて、そのまま寝落ちしてしまいました。
一日子供の相手をして疲れていたんだと思います。
毎日ブログを更新する、と決めたのにできませんでした。
自分で決めたルールを守れないのは駄目ですね。
「寝落ち」のリスクは予想できたはずですからね。今後は気をつけます。

 

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