青色申告のメリットは大きい! 記帳はまとめてやると大変なので日々こつこつとやりましょう。

10月になりました。
個人事業主は12月までが事業年度となります

2014-10-07 09.08.32

青色申告とは

日本の所得税は、自分で所得を把握し、税金を計算して納税する仕組みになっています。
利益を計算するためには収入や経費を正しく把握する必要があります。
この収入や経費を正しく計算するために複式簿記によりちゃんと記帳している人は
所得の計算などについて有利な取り扱いをうけることができる制度があります。
青色申告というものです。

青色申告をするには

青色申告をするためには、「青色申告承認申請書」を税務署に提出しなければいけません。
この「青色申告承認申請書」には期限が決められています。

・原則・・・・・その年の3月15日まで
・新規開業の場合・・・・・業務を開始した日から2ヶ月以内

青色申告するときの帳簿書類

青色申告するためには、正規の簿記というもので記帳することが必要です。
これにより年末に貸借対照表と損益計算書を作成することになります。
ただ、簡易的な記帳だけでもいいことになっています。
その場合も、現金出納帳や売掛帳・買掛帳などの帳簿をつけることになります。

青色申告のメリット

青色申告のメリットはたくさんあります。
記帳するのが大変なのでその代りメリットも大きいです。

・利益から65万円を控除できる
青色申告を選んだだけで10万円、さらに貸借対照表を作れば65万円を控除できます。
通常は経費としてお金を使わないと控除することができません。
それが、ちゃんと記帳して貸借対照表を作れば65万円を控除してくれます。
青色申告で一番大きいメリットです。

・赤字を繰越すことができる
事業をしていると赤字になることもあります。
青色申告をしているとこの赤字を翌年に繰り越すことができるのです。
今年は赤字で来年は黒字になったら相殺できるのです。
繰越ができる期間は3年間です。
事業をしていれば調子がいいときもあれば悪いときもあります。
それを1年間で区切って赤字だとか黒字だとか計算するわけです。
ですので、この赤字を繰越せる制度は非常にメリットが大きいです。

家族への給料を経費にすることができます
個人事業の場合、家族に給料を払っても経費にすることはできません。
別々に住んでいて、家計も別ということなら大丈夫です。
個人事業だと奥さんが手伝っていることが多いでしょう。
その場合に奥さんに給与を払っても経費にはできないのです。
お金を払ってもそれが生活費なのか給与なのかがはっきりしないからです。
労働の対価です、といっても税務署は認めてくれません。
青色申告なら、奥さんへの給与も経費にすることができます。
この場合は「青色事業専従者給与に関する届出書」というものの提出が必要です。

・30万円未満の資産を取得した場合に一度に経費にできる
通常、一つで10万円を超えるようなものを購入した場合には一括で経費にすることはできません。
減価償却といって少しずつ経費にしていくことになります。
青色申告の場合、10万円を超えたものでも30万円未満なら一括で経費にできます。

・売掛金などがある場合は5.5%分を経費にできる
12月末で売掛金がある場合には、貸倒引当金というものを計上することができます。
万が一、相手先が倒産してしまって回収できなくなったときのために計上しておくものです。
絶対に倒産しないと思われるような相手先であっても、12月末残高の5.5%を貸倒引当金として
経費にすることができます。

以上、青色申告の主なメリットです。

 

まとめてやるのは大変。日々こつこつとやりましょう

上記のような青色申告のメリットを受けるためには、きっちりと帳簿をつけなければいけません。
青色申告にすれば確実に税金は安くなります。
少しの手間をかければ税金が安くなるわけですから、面倒くさがらずにしっかりと帳簿をつけましょう。
自分で出来ないなら税理士にお願いしてもいいです。
多少、税理士報酬を支払ってもそれ以上に税金が安くなるでしょう。
ただ税理士にお願いするから丸投げでいい、というわけではありません。
お願いするにしても請求書や領収書などは整理しておいた方が良いです。
税理士の立場からすると、ドバッと丸投げされてしまうと正確な計算が困難になるのです。
時間もかかりますから報酬もそれなりに高くなります。

いずれにしても、日々こつこつとやることが必要です。

 

【編集後記】
スマホF02Eの調子が悪いです。
電波が入らなかったり。
表示上はちゃんと電波が入っているのに、ネットワークにつながっていないというエラーがでます。
これでテザリングしてるのでこの電波が入らないと何もできない。。。
買い替えかな。。。。。

【イクメン日記】
いよいよどこの幼稚園に行くのか決めなければいけません。
厳しいけど子供が気に入っているところか、ゆるいけど子供が好きじゃないところか。
長男だけでなく次男にも影響しますからね。
判断が難しいです。